中国新聞


安全・良質 食材求めて
NPO「おやつくらぶ」代表の草羽さん
広島で活動スタート

 安全で、より良い食材を見極めようと発足した特定非営利活動法人(NPO法人)「おやつくらぶ」の活動拠点が広島市中区大手町四丁目のビル「祐里メゾン」に九月初めオープンした。代表の草羽祐里さん(47)は、食にこだわった講演会や実演など多彩な活動に取り組む。(中村昭子)

■県外の生産者紹介 障害者に菓子作り指導も

Photo「草羽代表」 " Photo「多田氏」
左=「食材を見つめ直すきっかけづくりと、障害者支援をしてきたい」と話す草羽代表 右=バター作りを通して、農業の取り組みを語る多田さん

 開所記念に、岩手県遠野市で有機農場を営む多田克彦さん(50)の講演会「農への取り組み」とバター作りの実演などをした。酪農家で農業リーダーとして活動している多田さん。草羽さんは「有機農業の原則は命をつなぐもので、おいしいが原点。それには土づくりが大切と教えられた。彼の取り組みを知ってもらいたかった」という。

流通ルート確立

 多田さんは、牛乳や乳製品、野菜などを生産し、独自に流通ルートも確立。消費者と顔の見える関係を築いている。「おいしく、安全な食材を消費者に確実に届けたい、と真剣に向き合っている。生産者の人たちとのパイプをつなぎ、交流するのも私の役目」と草羽さん。二日間のイベントに約百人が参加した。

 草羽さんは二十年前からフランス菓子作りに取り組み、菓子教室を主宰する。当時から、若い人たちが乳製品などでアレルギー症状があるのを目の当たりにしていた。菓子材料の砂糖以外の卵、バター、小麦粉は三大アレルギーのもとといわれるほど。材料を吟味し、少しでもアレルギーを緩和できないか。「それにはまず正しい情報を提供し、消費者を安心させたい」。設立の思いの一つにもなった。

自立支援で誘い

 その上、菓子作りに取り組んで以来、障害者に「手に力をつける」手助けとして、クッキー、マドレーヌなど焼き菓子の指導をしている。養護学校教諭の兄から、「子どもたちの自立支援に菓子作りを教えてもらえないか」と誘いがあったのがきっかけだ。少しでも役立つならと引き受け、学校、作業所、福祉センターに出向いている。二〇〇〇年四月から四年間、広島市授産事業振興センターの講師も務めた。「子どもたちが自分の手で粉をふり、こねて生地をつくり、出来上がった時の、全身で喜ぶ姿にふれるのが何より」という。

 毎月一回、生産者セミナーや、安全でおいしいおやつ作りの講座を開く。二十四日午後二時から、京都嵐山共同作業所「タイム」の藤本浩所長と草羽代表の対談「作業所の未来をみつめて」▽十月二日午前十時半から、東北の米作り農家・芦沢定人さんの講演「お米のお話」がある。

 参加費二千五百円。おやつくらぶTEL082(247)1423。

2005.9.22


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