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師走の野菜売り場は、日本的な赤色が目を引いていた。お節料理や鍋物に彩りを与える金時ニンジンだ。全国有数の産地岡山県船穂町では、出荷の追い込みをかけている。
金時ニンジンは、江戸時代初期に伝わった東洋系のニンジン。鮮紅色はリコピンという色素で、老化の原因物質の活性酸素を抑える働きがあるといわれる。
同県でもまとまった産地は船穂町だけ。高梁川に沿った砂地の深い耕土が栽培に適している。10月中旬から採れるニンジンは、京阪神の市場から「季節感の先取り」と喜ばれている。JA岡山西船穂町野菜部会の平松一朗会長(66)は「冷え込みのあとは味や色がさらに良くなる」と話す。
糖度が高く果物並み。ニンジン独特の臭みも少なく、平松さんの孫たちは、シチューやカレーに入れると喜んで食べるという。ダイコンよりも早く煮える肉質の軟らかさも特徴だ。
(2003.12.26)
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