中国新聞サンフレ情報
札幌に猛攻5得点'02/3/3


広  島 5 2―1 1 札  幌
1勝     3―0   1敗
(3)          (0)

●…広島は札幌に5―1で快勝。4年ぶりに開幕戦を白星で飾っ た。

終始広島のペースで試合は進んだ。前半15分、ビロングのパスを 受けた藤本が先制ゴール。30分は梅田からのパスを大木が右足で決 めた。

後半も広島の猛攻が続いた。16分、ゴール前のこぼれ球を森崎浩 が左足で押し込み、23分には大木からパスを受けた久保が左足で決 めた。32分、森崎浩のこの日2点目のゴールでだめ押し。守っても 早いプレスで札幌の攻撃の芽を摘み、前半の1失点に食い止めた。(岩清水)

【写真説明】後半32分、広島の森崎浩がこの日2点目となるシュートを決め、5―1とする。左端は札幌のマクサンドロ

▽2ゴールブレイク予感 森崎浩

攻撃センスの一端を、見せただけなのかもしれない。「おいしい ところを持っていっただけ。満足していません」。2ゴールを挙げ た森崎浩は歓喜や興奮も見せず、冷静に試合を振り返った。

「ボールに絡めなかった」という前半。「前を向いてプレーしよ う」と動きを修正、後半は主役になった。16分、ゴール前のこぼれ 球に反応して1点。32分に利き足の左でだめ押し点を奪った。

昨年10月、左足甲を骨折。定位置をつかみかけていた時期の離脱 に、気持ちが落ち込んだこともあった。それでもリハビリ中は明るく装 った。「自分はやれる」という思いだけが支えだった。復帰後は、 ほとんど主力組から外れていない。自信は過信ではなかった。

この日の80分間の出場でA契約の権利を取得。2年前の新人王で ある兄に追い付いた。「次はもっと厳しく、みんなの中心になって 戦いたい」。期待のレフティー。真価を発揮する1年が幕を開け た。(五反田)

ラストパス大量点生んだ高い守備意識

新婚カップルではないが、幸せすぎて、なんだか怖い。そんな 「桃の節句」である。評論家のネガティブ順位予想を吹っ飛ばす白 星発進。1年に1度あるかないかの快勝に、「1年中がひなまちゅ り〜」とミニモニの曲を口ずさんだのは、なにも私だけではあるま い。

さて、本論はなぜ攻撃陣に灯りがついたのか、である。理由は運 動量。ボールを奪うと、前線の5人が空いたスペースに次々と飛び 込み、起点となった。こうなれば、相手DF陣も散らざるを得ず、 ゴール前にスペースも出来る。内裏さまもびっくりの得点ショー は、こうして完成した。

ただ、この裏にはガジエフ流の味付けがある。それは、中盤での 守り。攻めから守りへの切り替えの早さである。DFラインも押し 上げ、プレスも効いた。リスクを背負って攻めていた昨季とは違 い、高い守備意識をベースにした攻撃。単なる1勝に思えない理由 は、そんなところにある。

魅了された90分間で、このサッカーに希望を預ける覚悟は固まっ た。幸せな時ばかりではないだろうが、桃の花が咲き、散った後で も、その花言葉のような心持ちでいられるかどうか。それが、今季 のテーマである。「モモ(バラ科)―私はあなたに夢中」(小西 晶)


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