浦 和 3 0―0 1 広 島
3勝1分け 3―1 2分け2敗
(10) (2)
●…広島は後半4分、スローインを起点に高橋が先制ゴールを決
めたものの、終盤に3失点して逆転負けした。
守備陣は前半、組織的なチェックで浦和の速攻を封じた。しか
し、後半23分に負傷した沢田がベンチに下がると、右サイドを突破
された。30分にエメルソンに同点ゴールを許すと、33分と39分にト
ゥットに連続ゴールを決められた。
広島はリーグ戦を含めて8試合連続で勝ち星がなく、予選リーグ
D組の最下位に転落した。(松本)
【写真説明】後半33分、浦和・トゥットJに逆転のゴールを許す。GK下田
▽若いイレブン まだ発展途上
広島が勝利に見放されている。「攻撃も守備もよくやった」とガ
ジエフ監督。現有戦力で必死に力を出し切ったが、またしても勝て
なかった。
終盤まで1点リード。勝ちムードが一変したのは、攻守で貢献し
ていた沢田が負傷退場してから。浦和のエメルソン、トゥットのス
ピードに圧倒され始めた。「裏のスペースが空きすぎた」と中村。
後半30分からの9分間で3失点。勝機はするりと逃げていった。
ほぼベストメンバーの浦和に対し、久保や森崎和ら「主役」を欠
く広島。勝つためには若手の「うれしい誤算」が必要だった。今季
初スタメンの八田。沢田の退場で出番が回ってきた河野、そしてル
ーキー西村はともに初出場。それぞれ懸命にピッチを駆け回った。
しかし、警告2回で退場の河野をはじめ、プレーの精度と迫力はま
だまだ成長途中だった。
控え選手層の薄さは広島の長年の懸案である。「負けは悔しい
が、次は自分のペースでプレーできると思う」と八田。勝利から見
放された長いトンネルは、強者になるための試練の道である。(五
反田)
▽3年目山形 我慢の時
Jリーグのヤマザキナビスコ・カップは、若手選手にとって絶好
のアピールの場である。広島でもともに19歳の河野、西村が「若葉
マーク」を付けて、デビューを果たした。一方、周囲の期待の声を
よそに、チャンスをもらえない選手がいる。3年目の山形恭平(2
0)。同期7人の中でただ1人、今季のベンチにも入っていない。
レギュラーを張る森崎兄弟がいるこの年代は入団時、「球団史上
最高の新人」と呼ばれた。その中でも山形のスピードは際立ってい
た。ところが、好不調の波の激しさが、出場機会を阻む大きな壁と
なっている。
「監督に認められるプレーができていない」。入団後、3人も監
督が代わり、その度に戦術に合わせる必要もあった。自分のプレー
を見失い、悩んだ。コーチ陣に何度も相談した。努力を表に出すタ
イプではなかったが、練習では大声を出し続けている。
必死な姿は、指揮官にどう映っているのか。ガジエフ監督に抜て
きしたい選手を聞くと、山形の名前が必ず挙がる。「絶対にチャン
スがくる。それを逃さないようにしたい」。若葉の5月。カップ戦
は9、12日の2試合を残している。(五反田)
   
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