中国新聞サンフレ情報
逆転で名古屋に辛勝 決勝T進出に望み'02/5/9


広  島 2 1―1 1 名古屋
1勝2分   1―0   1勝1分
け2敗          け3敗
(5)          (4)

●…広島が際どく逆転勝ち。鹿島が敗れたため決勝トーナメント 進出に可能性を残した。

広島は前半6分、中央からのフリーキックを海本に頭で決められ るなど、開始から受身に回り続けた。その流れを変えたのが一本の 縦パス。同40分、大木からのロングパスを受けた藤本がワンタッチ で球を跳ね上げ、左足でゴールを決めた。

そして後半11分には、CKからのこぼれ球を高橋が右足で決め勝 ち越し点。終盤はウェズレイや森山などを投入した名古屋に再三、 攻め込まれたが、DFが頑張って逃げ切った。(永山)

【写真説明】【名古屋―広島】後半11分、勝ち越しのゴールを決め、両手を広げて喜ぶ高橋(9)。右は滝沢

DF陣の奮起で「大番狂わせ」

ほぼベストメンバーの名古屋に対し、久保、森崎兄弟ら主力の大 半を欠く布陣。大苦戦どころか、大敗すら覚悟していたが、思わぬ 大番狂わせとなった。「勝ちたいという気持ちを出して、よく守っ た」とガジエフ監督。実に9試合ぶりとなる勝利を呼び込んだの は、前節、浦和に3失点した3バックであった。

3バックが1列に並び、ラインを上下動する「フラット3」。日 本代表と同じ戦術だが、ナビスコ杯5試合目でようやく形になって きたという感がある。マークミスから先制点こそ許したが、以後は 落ち着いて名古屋の攻めに対応。「共通意識のもと、ラインも上げ られたし、マークの受け渡しのミスもなかった」と川島がいうよう に、危なげなかった。

終盤、名古屋はウエズレイ、森山を投入。主導権を奪われたが、 DF陣の集中力は切れない。シュート、クロスの集中砲火を、体を 張って耐え続けた。ロスタイムには、森山に決定機をつくられた が、トゥーリオがギリギリでクリア。「よく戻ってたね」と沢田も 脱帽のプレーだった。

これで次節、鹿島に勝てば8強入りが決まる。「ほとんど崩され なかった。次も絶対にいける」とトゥーリオ。次節は、藤本が累積 警告で欠場。厳しいメンバーとなるが、この自信があれば、また番 狂わせが起こっても不思議はない。(小西晶)

李、ほろ苦デビュー 朝鮮高級学校出身

広島朝鮮高級学校出身の李漢宰がデビューした。後半16分、 八田に代わって出場したが、慣れない右サイドとあってか持ち味が 出せず、18分間のプレーだけで退いた。

試合後、李はがっくりと肩を落とし、反省しきり。「冷静さを欠 いた」、「チームに迷惑をかけたのが悔しい」と出てくるのは自ら に厳しい言葉ばかり。「代えられていないと自分の足らなさに気付 かなかった。その意味では監督に感謝している」と最後まで意気は あがらなかった。


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