中国新聞サンフレ情報
久保のPK守り辛勝'02/9/22


広  島 1 1―0 0 市  原
3勝2敗   0―0   1勝4敗
(8)          (3) 

●…広島は久保のPKで挙げた得点を守り切り、市原に辛勝。年 間順位を13位に上げた。

序盤は、エルツェッグ、久保の2トップが機能し、広島のペー ス。前半38分には、ペナルティーエリア内でドリブル突破を試みた エルツェッグがミリノビッチに倒されPK。久保がゴール左隅に決 め、先制した。

しかし、後半は一転して守勢に。中盤を支配され、両サイドから 何度もクロスを入れられたが、下田の度重なる好セーブで、得点を 許さなかった。(小西晶)

【写真説明】前半38分、PKを決めてガッツポーズをする久保(左)。右は高橋

ラストパス 厚い攻め 相性も味方

相性というものは、恐ろしいものである。ここ広島スタジアムで は、市原に10年間負けていないとは聞いていたが、あの終盤の内容 で勝ち点3をいただけるとは。「運がなかった」と市原のベングロ シュ監督は言っていたが、「ご愁傷様」としか言いようがない。

さて、話を試合に戻そう。こんな試合にも勝因はある。それは、 エルツェッグ、久保という最も攻撃力のある2人を、そろって相手 に突きつけたことにある。将棋の世界には、「鬼より怖い2枚飛 車」という言葉があるが、まさにそれ。ドリブルで突破も出来れ ば、サイドで起点にもなれる。そんなこまが二つで攻めてくるのだ から、守るほうはたまるまい。

ただ、この2人を生かしていたのは、2列目の高橋、梅田といえ る。「序盤は飛車より角」と言わんばかりに、立ち上がりから攻撃 をサポート。この4人が、前線で動き回り、リズムをつくった。 「4枚の攻めは切れない」。格言通り、分厚い攻めといえた。

終盤はDFラインを上げられず、お約束の大劣勢となった。勝負 事は負けて覚えるものらしいが、勝ってもこれは戒めとしたい。次 節は、多くのこまを失っての対局。どんな一手があるのだろうか。 いずれにしても、相性はもう味方には出来ない。(小西晶)

▽執念のゴール 久保

積もり積もったうっぷんをすべて吐き出すような、力強いガッツ ポーズだった。不振にあえぐエース・久保が約2カ月ぶりのゴー ル。前半38分、PKを得意の左足でゴール右隅へ。ネットの揺れに 沸く1万人の大歓声とともに、雄たけびを上げて喜んだ。

後半戦5試合目で初先発。「いつもと変わらない」とクールに振 り返るが、出だしからゴールへの執念を全身にみなぎらせ、積極的 にボールを追った。

2トップを組むエルツェッグが倒されて得たPK。「ベンチから キッカーの指名はなかった」(木村監督)が、ボールの前に立った のは久保だった。「誰も行かなかったから…。できる事をやっただ け」。復活を予感させるゴールは、エースの意地とプライドの結晶 だった。

この1点で、ゴールへの飢えが満たされたわけではない。「追加 点が取れなかった。練習して出直し」。左足にさらに磨きをかけな がら、完全復活の舞台を待つ。(山本)


試勝分敗勝得失 得
合 け ち   失
数数数数点点点 差
1磐 田540112124 8
2G大阪54011183 5
3浦 和54101184 4
4鹿 島5302987 1
5F東京5302969−3
6広 島5302865 1
7京 都5302858−3
8東京V52127116 5
9名古屋5212775 2
10 柏 5131655 0
11仙 台5203667−1
12神 戸5203656−1
13市 原5104347−3
14横浜M5113348−4
15清 水51043310−7
16札 幌5014148−4


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