広 島 2 1―0 0 鹿 島
4勝2分 1―0 8勝5敗
け7敗
(13) (23)
●…広島はカウンター攻撃から奪った2点を必死に守り切り、8試合ぶりの白星を挙げた。
前半は、ボール支配力で上回る鹿島に一方的に攻め込まれる展
開。耐え抜いた43分、相手からボールを奪った服部がドリブルでゴ
ール前へ持ち込み、右サイドへ。茂木からの折り返しを大木が冷静
に決めて先制した。
後半11分には久保のクロスを森崎浩がけり込んで2点目。その後
も、押し込まれる場面は続いたが、粘り強い守りで得点を許さなか
った。
鹿島は第2ステージ優勝の可能性が消えた。(小西晶)
▽ラストパス カウンター信じて貫け
「秋の鹿は笛に心を乱す」ということわざがある。恋心に迷っ
て、自ら危険な状態に身を投じる例えで、明暗が分かれた試合のポ
イントはここにある。優勝を狙う「赤い鹿」(鹿島)は「勝ち点
3」への思いが強すぎて「危険な攻め」を繰り返し、J2降格寸前
だった「紫熊」(広島)は見事にそのすきをついた。
「勝ち点3」が欲しいのは、広島も同じ。そのためには点を取る
しかないが、この思いをしっかりと抑えることがゲームプランだっ
た。守りを固め、相手が出てきたところをカウンター。1度あるか
ないかのチャンスに全てをかける。苦渋の末に選んだ戦術を徹底し
たことが、番狂わせの下地だった。
対照的に鹿島は、90分での決着を目指して前半から積極的に攻め
た。点が奪えずに焦り始めると、バランスを崩してまで攻めてき
た。広島に反撃の力はないと見てリスクを冒したのか。ボランチま
でが前がかりになった瞬間、広島は勝ち点3を奪うチャンスを得た
のである。
かくして、優勝が消えた「赤い鹿」は死に、「紫熊」は生き延び
て広島に帰る。広島は次節(24日)、柏に勝つしかない状況で、自
分たちのゲームプランに徹することができるか。最終戦(30日)の
札幌へつながる道は、そこから見つかるはずである。(小西晶)
▽大木、気迫の先制弾
大木の放ったシュートが、広島のJ1残留に望みをつないだ。
「ゴールは見てなかった。思い切りいった」。真っ赤に染まる鹿島
サポーターの大声援を、ため息へと変える一撃だった。
鹿島ペースの前半。「こんな展開になるのは分かっていた。我慢
していた」。そして43分、ようやくチャンスが訪れた。服部のパス
から茂木が中央へ。ゴール前にボールがこぼれた。「常に狙ってま
すから」。見逃すはずはなかった。右足を振り抜き、ゴールネット
を揺らした。
ここ1週間は鹿島対策として、DFの裏を突く練習を繰り返し
た。「広島の攻撃陣は個人技があり、怖かった」。鹿島、トニーニ
ョ・セレーゾ監督が言うように、この日の迫力ある攻めを生み出し
たのは大木の精力的なプレーだった。
今季4点目。けがもあり、先発落ちもあった。決して満足いくシ
ーズンではないが、攻撃陣には欠かせない存在だ。「自分でも驚く
ぐらい3トップの連係はいい」。大木が残留への夢を紡いでいく。
(五反田)
試勝分敗勝得失 得
合 け ち 失
数数数数点点点 差
1磐 田 131102302911 18
2G大阪 13904252210 12
3鹿 島 13805232218 4
4東京V 12723212213 9
5浦 和 13814212012 8
6F東京 13706201817 1
7京 都 13706191420−6
8名古屋 12516161918 1
9神 戸 13526161820−2
10横浜M 13616161416−2
11 柏 12435151214−2
12市 原 13508151216−4
13清 水 13508141420−6
14広 島 13427131216−4
15仙 台 1331991427−13
16札 幌 1211104923−14
【写真説明】上=前半43分、茂木(左)からパスを受けた大木が先制のシュートを決めガッツポーズ 下=後半11分、中央から左足で2点目のシュートを決め喜ぶ森崎浩
   
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