広 島 2 0―0 0 柏
5勝2分 2―0 5勝3分
け7敗 け6敗
(16) (18)
●…広島は沢田、高橋のゴールで柏を2―0で下し2連勝。J1
残留に望みをつなぐ貴重な勝ち点3を挙げた。
0―0のこう着した試合が動いたのは後半19分。広島は久保、高
橋とつないだパスを受けた沢田が先制ゴール。3分後には、GKと
1対1になった高橋が、冷静にゴール右隅に流し込んで2―0。柏
を突き放した。
守備陣は、上村を中心に柏の攻撃をシュート3本に抑え込む完ぺ
きな内容だった。(貞末)
【写真説明】後半19分、広島・沢田(右)がチームのリーグ通算500ゴールとなる先制シュートを決める
「窮鼠(きゅうそ)猫をかむ」。猫ではないが、追い詰められた
クマは、鹿(鹿島)でも太陽の王様(スペイン語でレイソル=柏)
でも容赦なくかみ付くようである。降格に向かって転がり落ちてい
た彼らのどこに、これほどの力が残っていたのか。生命力には驚か
される。
この力は、追い詰められたことによる「開き直り」の産物であ
る。普通に考えれば、リスクを冒してでも点が欲しい状況である。
しかし、チームは鹿島戦同様に「しっかりとした守りから速い攻撃
につなげる」とのゲームプランを徹底した。やみくもにかみ付か
ず、周到にタイミングを見計らう。勇気ある決断だった。
当然、このプランは相手をブロックするラインを高く保てなけれ
ば、機能しない。押し込まれた前半の反省から、後半はポジション
を上げ、プレッシャーをかけた。「あと一歩前へ」の力はなぜ生ま
れたのか。これは、サポーターの力。ともに泣くことを覚悟してス
タジアムに訪れた18404人の思いが、彼らの背中を押したので
ある。
まだ「窮鼠」には変わりはない。しかし、奇跡は信じるものにし
か訪れない。最終節(30日)の札幌ドーム。この生命力を信じて、
もう一度サポーターの思いを送ろう。彼らは今季一番の頑張りでこ
たえてくれるはずである。(小西晶)
▽値千金のリーグ500点目 沢田の先制点
スタジアムを揺るがす大歓声が、ゴールの価値の重さを表してい
た。「全身が震えたよ」。広島のリーグ戦500点目となるメモリ
アルゴール。がけっぷちの一戦で先制点をもぎ取ったのは、沢田だ
った。
流れるような動きだった。0―0の後半19分、マイボールになっ
た瞬間、勢いよく右サイドを駆け上がる。高橋のパスを胸でトラッ
プ。右足はボールのしんをとらえた。「こんなに力が抜けてけった
シュートは、初めてだ」
会心のゴールには伏線があった。直前に放ったミドルシュート。
「僕が積極的に攻めれば、チャンスが増える」。豊かな経験がシュ
ートの残像を次のプレーに生かし、得点に結びつけた。
先発メンバー中、最年長の32歳。追い詰められた精神状態にある
若手に声をかけ、盛り上げてきた。「元気が出るよう、僕がサポー
トできれば」。役割を淡々とこなす。
決戦の場は札幌に移る。「選手は誰もこの試合で終わったなんて
思っていない」。遠くにかすんでいた「残留」の二文字。ベテラン
沢田がぐっと引き寄せた。(五反田)
試勝分敗勝得失 得
合 け ち 失
数数数数点点点 差
1磐 田141202323011 19
2G大阪141004272411 13
3鹿 島13805232218 4
4浦 和13814212012 8
5東京V14725212318 5
6F東京13706201817 1
7横浜M14716191516−1
8京 都14707191522−7
9 柏 14536181617−1
10市 原14608181416−2
11名古屋14518161920−1
12広 島14527161416−2
13神 戸14527161822−4
14清 水13508141420−6
15仙 台14419121627−11
16札 幌14211171025−15
◇ ◇ ◇
☆サンフレ残留 札幌戦で勝利
広島の残留条件は、札幌戦での勝利である。
90分で勝つと勝ち点29。神戸が清水に敗れれば勝ち点28で、広島
の残留が決まる。神戸が引き分けの場合、勝ち点で並ぶが、得失点
差で上回る広島の残留。柏がG大阪に負けると勝ち点で並び、得失
点差の勝負となる。広島が2点差以上で札幌に勝てば残留。得失点
差も同じ場合は総得点で決まる。
広島が延長戦で勝つと勝ち点28で、柏の残留が決定。神戸が負け
ると勝ち点で並ぶが、得失点差で広島が上回るため残留できる。
   
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