京 都 2 2―0 1 広 島
(J1) 0―1 (J1)
●…広島は、京都の速い攻めに主導権を握られれて前半2失点。
後半の反撃も1点に終わり、3大会ぶりの決勝進出を逃した。
前半12分、FKから松井のヘディングシュートで先制され、リズ
ムが狂った。同20分には朴智星、黒部のパス回しから最後は松井に
決められた。
反撃に転じたのは後半。26分に森崎浩がロングシュートを決め1
―2。終了間際には、高橋、大木らFW陣が両サイドのクロスから
何度も決定機をつくったが、及ばなかった。(五反田)
【写真説明】上=後半26分、広島・森島浩(中)がミドルシュートを決め、1―2とする 下=京都に敗れて引き揚げる上村(右端)ら広島イレブン。(8)は森崎和、(10)は久保
▽不屈の精神 チームに自信
「元日に国立(競技場)へ」の合言葉は、あと一歩で実現できな
かった。3年ぶりの決勝は逃したが、小野監督は誇らしげに切り出
した。「苦しい時間帯から、盛り返していく精神力。つまり、リバ
ウンドメンタリティーを選手は身に付けた」
逆転勝ちした4回戦、準々決勝と同じように、京都戦も精神力が
試される展開となった。ロングボールを多用する京都に「全体的に
下がりすぎた」と森崎和。相手の出足の早さもあって攻撃陣は形を
つくれず、守備陣は20分までに2失点。「セカンドボールは拾え
ず、ルーズボールはすべて競り負けた」。小野監督もお手上げの状
況だった。
ここから立て直す力が、今のチームにはある。「ハーフタイムで
は、早いテンポでパスをつなぎ、中盤で数的有利をつくるよう指示
した」と小野監督。中盤をコンパクトにしてボールを奪い、3トッ
プが速攻を仕掛けた。後半は広島のスタイルで、京都を圧倒した。
J2降格が決まってから、1カ月。もう下を向いている選手はい
ない。森崎和は言った。「苦しくても、自分たちのペースに持ち込
める。この自信は、必ず来季につながる」。精神的にも体力的にも
厳しい戦いとなる2003年。その1年を乗り切るためのベース
を、広島は天皇杯でつかんだ。(小西晶)
   
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