広島ビッグアーチ
広 島 3 1―0 0 柏
3勝5分 2―0 2勝1分
け3敗 け8敗
(14) (7)
●…広島は柏のミスや連係の乱れを突いて3―0。前節の引き分けをはさんで、3連勝とした。
前半17分、柏のGK南が、ゴール前からのスローイングを途中でやめようとして、誤って自陣ゴールへ。広島が先制した。
後半17分には、駒野の右クロスから服部が折り返し、ゴール前に詰めた森崎和が2点目。32分には、中央の森崎和から左サイドの服部にスルーパス。ダメ押しの3点目を奪った。
守備陣も集中。ロングボールを中心にした攻撃を3バックを軸に失点を許さなかった。(広重)
【写真説明】上=後半32分、広島・服部が左足でゴールを決め、3―0とリードを広げる(撮影・荒木肇) 下=後半17分、2点目を入れて祝福を受ける広島・森崎和(8)
▽キックオフ 堅守が手繰った快勝
実に見どころのない試合、とハーフタイムまでは書くつもりでいた。何しろ、見せ場はGK南による前代未聞のオウンゴールのみ。前半のシュートはわずか2本で、防戦一方。あのまま終わっていたら、サンフレ採点表は全部泣かそうかとも思っていた。
しかし、その45分の中に、試合の焦点はあった。それは前半の守備陣の踏ん張りである。「柏は徹底してDFライン裏へけり込み、こぼれ球を狙ってきた」と小野監督。この戦術は想定外だった。狙われたのが両サイドの裏のスペース。いつ失点してもおかしくない状況が続いた。
ここで働いたのが3バックである。ラインは下がり気味になりながらも、根気よく攻めをはね返し続けた。前半途中からは4バックにし、パスの出所にプレッシャーをかけられるように。これで流れは広島へ傾く。「あの時間帯に耐えられたことが大きかった」と下田。この勝利は柏の自滅ではなく、堅守が手繰り寄せたものだった。
5月は3勝2分け。調子の波がありながら結果を残せているのは、守りが安定しているからだ。「いい守りがいい攻撃を生む」。小野監督の求める高い守備意識が、チームの地力になりつつある。(小西晶)
■服部、とどめのゴール
チームを下支えしてきた男が、この日ばかりはヒーローになった。今季から主将を務める服部が1ゴール、1アシストの活躍。「とにかくサポーター、家族の前で勝ててよかった」。その表情は充実感にあふれていた。
後半17分、駒野の右クロスを受けた。「シュートしたつもり」が、球は森崎和へ。貴重な追加点となった。続く32分には、お返しとばかりに森崎和からパスが来る。相手GKと1対1。冷静に左足で決めた。
広島でのゴールは、実に6年ぶり。9カ月になる長女宇宙(そら)ちゃんの前で初めて得点を挙げた。「地元戦には(妻子が)いつも見に来てくれるのに、なかなか入らなくて」。うれしさのあまり、珍しく両腕でガッツポーズをつくった。
2002年11月30日。J2降格が決まった試合から、66試合連続でフル出場を続ける。J1昇格争いで苦しんだ昨季、一時は最下位に沈んだ今季。常に背番号17がいた。「小野監督の言うことを百パーセント実践してきたから、今がある。今後も勝ち点3を取り続けるだけ」。「鉄人」が広島を引っ張る。(佐藤)
■森崎和も一発
1ゴール1アシストで、試合の流れをつくった森崎和は「2点を取れれば勝てると思っていた」と淡々と振り返った。
「ゴール前に入れば、何かが起きると思っていた」。後半17分、ゴール前に詰めたところ、服部のけったボールが「ちょうどよく」足元に飛び込んで来た。2000年以来の自己最多タイとなる今季3点目は、左足で冷静にけり込んだ。
今季は積極的に前へ出る攻撃的なプレーを目指す。「点に絡めたのはよかったけど、ボールにあまりかかわれなかった」と反省も忘れなかった。
試 勝 分 敗 勝 得 失 得
合 け ち 失
数 数 数 数 点 点 点 差
1磐 田 10 8 0 2 24 20 8 12
2浦 和 11 6 3 2 21 25 16 9
3横浜M 10 6 3 1 21 17 11 6
4鹿 島 11 5 3 3 18 15 10 5
5市 原 11 4 5 2 17 20 15 5
6大 分 11 5 2 4 17 17 18 −1
7F東京 11 4 4 3 16 11 12 −1
8G大阪 11 4 3 4 15 22 18 4
9広 島 11 3 5 3 14 12 10 2
10名古屋 10 3 4 3 13 14 14 0
11神 戸 11 3 3 5 12 15 17 −2
12東京V 11 3 3 5 12 12 17 −5
13清 水 11 2 4 5 10 13 22 −9
14新 潟 10 2 3 5 9 9 15 −6
15C大阪 11 2 2 7 8 12 20 −8
16 柏 11 2 1 8 7 7 18 −11
    
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