ヤマハ
磐 田 4 1―1 2 広 島
11勝1分 3―1 3勝6分
け3敗 け6敗
(34) (15)
●…広島は先制しながら、磐田の猛攻の前に4失点。逆転負けした。
前半8分、駒野が服部のパスに飛び込み、シュートを決めて1点先取。相手の焦りを誘い、優勢に試合を進めていたが、37分にグラウに頭で押し込まれて追いつかれた。
後半開始早々、フリーキックを起点に鈴木、前田に連続して奪われたゴールが痛かった。16分に森崎浩がフリーキックを左足で直接流し込み、1点差。流れは広島に傾きかけたが、25分、再びグラウに今度は左足でけり込まれ、勝負が決まった。(森下)
【写真説明】後半12分、中盤で激しく競り合うサンパイオ(6)(撮影・室井靖司)
▽キックオフ 戦力の差 補った「魂」
チアゴ、森崎兄弟が先発にいない。「飛車角落ち」の布陣で、磐田にどう立ち向かうのか。正直、悲惨な結果も覚悟していたが、いい戦いを見せてもらった。鹿島、横浜M戦とは、同じ負けでも中身が違う。収穫満載の90分であった。
戦力差は、魂で補った。「サンパイオ」で一つにまとまった11人が、ゴツゴツと音を立てて磐田にぶつかった。前線、中盤、最終ラインと3つのブロックで、J屈指の攻撃陣をはね返す。受け身にならず、恐れることなく、前へとプレッシャーをかけた。球際の攻防も互角。一人ひとりが最大限の力を出せば、駒がそろわなくても、十分戦えることを実証した。
もちろん、このサッカーが90分できないから、今の順位がある。後半は磐田のための時間。疲れから運動量が落ち、ミスを多発し、失点を重ねた。しかし、この結果を悲観するのはよそう。90分戦える体力、集中を切らさない精神力。トップクラブと対等に戦うための課題を、この敗戦は示してくれたではないか。
第2ステージで殻を破るために、やらなくてはならないことははっきりした。「信じるものだけが、乗り越えられる」。サンパイオが残してくれた魂が、そんな彼らの挑戦を後押ししてくれるに違いない。(小西晶)
▽森崎浩、追撃のFK
森崎浩の2試合連続の5得点目は思わぬ形で決まった。「(味方に)合わせにいった」というフリーキックが相手守備陣の間をするりと抜けて、直接ゴールへ。「合わなくても、枠内には入るようにはけった」という周到なプレーが幸運な1点を呼んだ。
前日は風邪で39度の熱があり、点滴をうった。チームにはこの日、合流し、後半途中からの出場だった。体調不良をおしての出場も、勝利は手繰り寄せられず、「チームのために流れを変えたかったのだが…」。キーマンは無念の表情を浮かべた。
▽私の心の半分は広島にある サンパイオ最終ゲーム
試合終了後、スタンドのサポーターから受け取った花束とブラジル国旗で顔を隠した。「うれしくて、じーんときた」。ついに迎えたラストゲーム。万感の思いを胸に、サンパイオは最後の1秒まで戦い尽くした。
大量に主力を欠いての戦い。しかし、おくすることはなく、中盤で磐田の攻めをつぶし続けた。逆転された後半は、積極的に前線に絡んだが、奮闘も実らなかった。「前半はいい戦いができた。でも磐田は強いね。このチームが強くなるためには、90分集中して戦えるようにならないと」。負けず嫌いの男も、この日ばかりは優しい表情で最後の笛を聞いた。
多くのサポータに見送られてスタジアムを後にした。「幸せだった。私の心の半分は広島にある。遠くにいても忘れることはない」。クラブ史上、最も愛された外国人選手は、とびきりの笑顔で「背番号6」に別れを告げた。
(小西晶)
試勝分敗勝得失 得
合 け ち 失
数数数数点点点 差
1横浜M151131362613 13
2磐 田151113343116 15
3浦 和15744253024 6
4G大阪15735243123 8
5鹿 島15735241814 4
6F東京15654231919 0
7市 原15573222823 5
8名古屋15555202422 2
9東京V15546192123−2
10大 分15528172127−6
11清 水15375162027−7
12神 戸15366152125−4
13広 島15366151519−4
14新 潟15357141625−9
15 柏 15339121422−8
16C大阪15249101730−13
    
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