中国新聞サンフレ情報
後半失速 逆転負け'04/8/14


市  原 2 1―1 1 広  島
1勝     1―0   1敗  
(3)          (0) 

●…広島は市原・マルキーニョスの2得点で逆転負け。第1ステージからの連敗は4となった。

立ち上がりは、攻守にアグレッシブな広島がペースを握った。前半3分には、ベットのCKを森崎和が頭で合わせ、先制した。しかし、市原のサイド攻撃に防戦一方。前半11分、後半15分にマルキーニョスに決められ、逆転された。

広島も、木村、茂木を投入し、反撃を試みたが、市原DF陣を崩せず。前半16分での盛田の負傷退場が大きく響いた。(小西晶)

【写真説明】後半27分、ゴール前からの同点シュートを外し、天を仰ぐベット(撮影・室井靖司)

▽キックオフ 役者欠き打つ手なし

夢も希望もないことをいうようだが、やはり、ない袖は振れなかった。この暑さの中で、選手の頑張りが相手に負けていたとは思わない。ただ、小野監督が描くシナリオを演じ切るだけの役者がいなかった。それが、この黒星のすべてである。

アテネ五輪へ行ってしまった駒野の代役は、ユースの高柳だった。市原が、高柳のいる右サイドを弱点と見破ったのは、前半5分。スピードのある村井によって、徹底的に崩された。「やや荷が重かった」と小野監督。守りの乱れから、チームのリズムは狂った。

攻めでは、試合開始から看板役者のチアゴを欠いていた。しかも、その代役として育ててきた盛田が、開始わずか16分で負傷退場しては、まさに「ノースリーブ」状態である。大木、中山のコンビでは、前線でボールが収まらず、後半はシュート1本。一人ひとりの選手は頑張ったが、ハッピーエンドとは程遠い内容になるのもやむを得ない。

オシム監督は「うちも阿部、羽生を欠いていた。だが補強選手や若手がすぐ入れる状況ではない」といった。森崎浩、駒野の復帰は早くて第3節。盛田は8月中の出場は難しい。ここは、長期故障中のチアゴに、少しでも早くご登場いただくしか、手だてはあるまい。(小西晶)

▽4連敗 守備にほころび

うつむくこともなく、天を仰ぐこともない。逆転負けに終わった選手たちは、複雑な表情でロッカーへ引き揚げた。各人が「90分間、自分たちのサッカーを貫き通すことの難しさ」(服部)と向き合っていた。

立ち上がりは、最近になく上々だった。オフの間に再徹底した「前線からの守り」が機能。早々と先制するなど、勢いに乗った。ただ、その自信はすぐにほころび始めた。右サイドの裏を突かれると浮足立ち、ボールを支配できなくなった。

リーグ戦初出場のベットは「みんなが動かないから、前線にパスを出せずに余計に苦しくなる」と指摘した。服部は「(劣勢など)どんな状況になっても、周囲を信じて戦い抜くしかない」。まずは互いを信じ続けることが、自らの殻を破ることにつながるはずだ。(佐藤)

▽先制実らず森崎和無念

先制ゴールを決めた森崎和は「いい感じでスタートできたのに、その後は攻め込まれた」と笑顔はなかった。

前半3分、ベットの左CKをやや遠いサイドで頭で合わせた。「ここまでボールが流れてくると思った。枠内に入れることだけを考えた」と、この時ばかりは笑顔で振り返った。

ただ、その後の劣勢には反省しきり。特に攻め切れない点には「(各選手が)もう少しボールをキープできないと、パスがつながらない」と険しい表情を浮かべていた。


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