中国新聞サンフレ情報
連敗止めた 初先発の高萩、決勝弾'04/8/21

広島ビッグアーチ


広  島 2 0―1 1 C大阪 
1勝1敗   2―0   1勝1敗
(3)          (3) 

●…広島はC大阪のカウンター攻撃で先制を許したが、大木、高萩のゴールで逆転勝ち。リーグ戦の連敗を4で止めた。

1点を追う後半28分、ベットの右FKを、ゴール前に詰めていた大木が頭で合わせ、同点に追いついた。38分には服部のクロスのこぼれ球を高萩が押し込み、逆転した。

前半19分、西沢のクロスを古橋に押し込まれ先制された。しかし、後半大木、服部を攻撃的なポジションに入れることで、流れをつかんだ。(小西晶)

【写真説明】上=後半38分、決勝のゴールを決めて喜ぶ高萩(26)。左奥は羽田、右奥は下村(撮影・荒木肇)
下=後半28分、大木がFKを頭で合わせ、同点とする

▽キックオフ 「戦力の結集」大正解

「チーム一丸で戦ったことが勝因」なんて言うと、高校野球の監督談話と間違われそうだが、プロサッカーにも、そんな汗と涙の世界は起こりうる。チアゴ、盛田、森崎浩、駒野らを欠く中で、いかに勝つか。答えは一つ、現在の戦力を結集する以外にはない。

前節の市原戦で露呈した駒野の穴は、ユースで同期の高柳、高萩の2人で埋めた。高萩が攻守にアグレッシブな動きで、徳重の突破を封じた。声を掛け合うことで連係をとり、高柳も再三前線へ。1人でだめなら2人で。これで右サイドはよみがえった。

FWは中山、茂木でスタート。機能していないと見るや、後半から大木を投入。ベット、服部もポジションを上げた。結果、この手が奏功したのだが、残り17分から逆転できたのは、一人ひとりの妥協しない頑張りがあったからこそ。「頼れる存在がいないことで、チームが一つになった」と小野監督が振り返るように、全員サッカーでつかんだ勝ち点3であった。

駒野は長期離脱が必至。チアゴの復帰も未定だが、もう期待して待つのはよそう。危機的状況を、一丸となって乗り越えていくだけ。「栄冠は君に輝く」かどうかは分からないが、流した汗と涙は、来季への血となり肉となるはずである。(小西晶)

■高校生プロ、輝き戻る

攻め続けた。戦い抜いた。挫折続きだった高萩の「高校生プロ」人生は、今、ようやくプロ初ゴールという形で輝きを取り戻した。

右MFでJ1初先発を飾った。「右サイドに(同級生の)高柳がいたので落ち着けた」という。高柳と好連係し、攻守に見せ場をつくった。後半38分、服部のクロスのこぼれた球に反応。「直前にイメージした通りのプレー。思い切りけった」という一撃は、見事にゴール右へ突き刺さった。

昨年10月、球団史上初の高校生プロになった。華々しいはずのプロ人生は、直後から苦悩の日々に変わる。一つは生活環境の変化。高校を転校し、寮も変わった。同級生と離れ、孤独感にさいなまれた。けがにも泣いた。左足首や右足甲などの骨折もあった。それでも、「治ればまたやれる」とボールを追い続けた。

ゴール後は、高柳に靴磨きしてもらう「ユースお決まり」のポーズで喜びを表した。「同級生の台頭は僕にとって焦りではなく、ともに戦える喜びの方が大きい。みんなで試合に出て活躍したい」。高柳とピッチを後にするそのまなざしは、輝きに満ちていた。(佐藤)

■大木、チーム救う今季初ゴール

大木が今季初ゴールとなる同点ゴールを決め、チームを救った。「このまま負けてはいけないと思っていた。うれしい」と笑顔を見せた。

後半開始からFWに入ると、攻守に精力的に動き回り、試合の流れを引き寄せた。得点は28分。ベットのFKを頭でたたき込んだ。「ボールが巻いてくると思ったので、やや下がっていた。うまくタイミングがあった」と振り返った。

「故障明けにすぐ使ってくれた監督の期待に応えたかった。次につなげたい」と早くも次節に意欲を見せていた。


試 勝 分 敗 勝 得 失 得
合   け   ち     失
数 数 数 数 点 点 点 差
1浦 和 2 2 0 0 6 10 4 6
2横浜M 2 2 0 0 6 4 2 2
2G大阪 2 2 0 0 6 4 2 2
4市 原 2 1 1 0 4 5 4 1
5神 戸 2 1 0 1 3 5 3 2
6C大阪 2 1 0 1 3 5 5 0
7広 島 2 1 0 1 3 3 3 0
7清 水 2 1 0 1 3 3 3 0
7名古屋 2 1 0 1 3 3 3 0
10鹿 島 2 1 0 1 3 2 2 0
11東京V 2 1 0 1 3 4 7−3
12磐 田 2 0 1 1 1 2 3−1
12大 分 2 0 1 1 1 2 3−1
14新 潟 2 0 1 1 1 3 5−2
15F東京 2 0 0 2 0 4 6−2
16 柏  2 0 0 2 0 0 4−4


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