中国新聞サンフレ情報
6試合ぶり白星 J1残留決める'04/11/20


広  島 3 1―0 2 磐  田
3勝6分   2―2   3勝5分
け4敗          け5敗 
(15)          (14) 

●…広島は、ユース3年の前田の決勝ゴールで磐田を下し6試合ぶりの勝利。J1残留を決めた。

決勝点は2―2で迎えた後半38分だった。吉田からのロングボールを盛田が頭で合わせ前線へ。こぼれ球を拾った前田が左足で決めた。

広島はカウンターで決定機をつくった。前半16分に森崎浩のクロスをチアゴが合わせ先制。後半2分には森崎浩が決めた。しかし、その後は、ロングボールから速い攻撃を仕掛ける磐田の術中にはまり2失点。課題を残した。(小西晶)

【写真説明】後半38分、広島の前田(右)が決勝ゴールを決める。左は磐田・河村(撮影・田中慎二)

▽キックオフ 信じ耐え選手育てよ

育てる、とはどういうことか。決勝ゴールを挙げた前田を見ながら、痛切に感じたことがある。

ユースの前田は首脳陣が育てた選手ではない。ただ、このゴールを生んだのは、小野監督の決断である。第2ステージだけで6試合目。能力の高さは見せていたが、結果は出せなかった。それでも小野監督はこだわった。授業でトップの練習に参加できなくても、我慢して起用し続けた。「彼の決定力を信じていた」。その信頼が、才能に光を当てたのである。

しかし、この美談は前田個人の話にすぎない。本来育てるべきチームは、この1年でどれだけ成長したか。戦いは安定したか。将来を担う若い力は台頭しただろうか。

この90分間を見る限り、「相手ペースになると守り切れない」という課題は、解消されないまま。選手層の底上げはおろか、シーズン終盤にきて、来季の契約が未定の外国人選手と、高校3年生に頼らざるを得ない。選手を信じ、我慢し、継続し切れなかったつけが、この低迷に結び付いているとはいえまいか。

残り2試合。広島が来季へ向かうには、育て切れていない現状を正しく認識することから始めなくてはならない。勝利に喜び、ここをおろそかにすれば、来季も「J1残留」で喜ばなくてはならなくなる。(小西晶

▽ユース前田が決勝弾

若きユース選手の一振りが、勝ち切れないチームと自らの殻を打ち破った。決勝ゴールを決めた前田は「やっと点が取れた。勝ちに貢献できてうれしい」。9試合目での初得点に、試合後は喜びよりも、ほっとした表情を浮かべた。

与えられた時間は9分しかなかった。「盛田さんのポストプレーから裏に飛び出して勝負」と心に決めていた。後半38分、盛田のヘディングを足元で受けると、前線に駆け上がり、左足でシュート。相手DFに当たったボールがゴールに吸い込まれた瞬間、両腕でガッツポーズをつくった。

高円宮杯で最多の9得点を挙げて広島ユースを初優勝に導くなど、同年代では「敵なし」。しかし、Jでは相手DFの速い寄せに苦しんだ。転機となったのが天皇杯のJ2横浜C戦(14日)。初めてフル出場し、「味方のパス出しなどのタイミングが分かった」と、手応えをつかんでいた。

前線でボールを持てば、ゴール前で勝負できる―。持ち味は土壇場で発揮された。「使い続けてくれた監督に感謝。残り試合も頑張る」。来季のトップ昇格が確実なストライカーが、指揮官の信念に応えた。(佐藤)


試勝分敗勝得失 得
合 け ち   失
数数数数点点点 差
1浦 和131012313515 20
2G大阪13733243522 13
3名古屋13733242417 7
4市 原13733242218 4
5横浜M13643222015 5
6新 潟13625202830−2
7東京V13616192222 0
8鹿 島13535182017 3
9広 島13364152122−1
10神 戸13436152428−4
11F東京13355141618−2
12磐 田13355142124−3
13清 水13418131521−6
14 柏 13265121321−8
15大 分13328111227−15
16C大阪13247102132−11


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