中国新聞サンフレ情報
粘るサンフレ開幕勝ち点'05/3/5

日本平


広  島 10―01 清  水
1―1

●…広島は清水に先制を許したが積極的な攻めで追いつき、1―1で引き分けた。

前半、もう一つだったサイドからの攻撃が後半に入ってかみあった。12分に大木、13分に池田が決定的なヘディングシュートを放ったものの、ゴールを割れなかった。主導権を握ったかにみえたが、22分、DFの一瞬のミスから沢登に決められた。

1点を失ったが、豊富な運動量で押し返した。35分、駒野の右クロスを途中出場の茂木が右足でダイレクトでけり込んで同点とした。その後も盛田らを投入し、総攻撃をしかけたが、勝ち越し点を奪えなかった。(時永)

「死に物狂い」茂木執念

追い込まれた状況から同点弾を奪ったのは、「死に物狂いでやる」と巻き返しを誓う4年目のストライカーだった。「勝ちたい。その一心だった」と茂木。初の開幕ゴールにも、顔色ひとつ変えなかった。

後半20分、佐藤寿に代わって出場した。「自分から仕掛けよう」と積極的に動いた。35分、駒野の右からのクロスに飛び込み、右足を合わせた。「体ごとゴールするつもりだった。右足に当たった瞬間、入ると確信した」。ゴール後は一目散にボールを拾い、勝ち点3への気迫を示した。

かつては「ポスト久保(現横浜M)」と期待された。だが、前線からの守りを求める小野戦術を実践できず、オフには移籍話も持ち上がった。残留決定後は「もう後がない」と、宮崎キャンプでは右MFなどに入り必死にボールを追い続けた。

その頑張りが結果となって表れた。小野監督も「指示通りに動き、思い切りも良かった」と最高の評価を与えた。それでも本人は「次も起用してもらえるよう、一からアピールしたい」。継続することの大切さをかみしめていた。(佐藤)

サイドチェンジ 勝利への欲 途切れず

1996年以降、9連敗中だった日本平スタジアム。今回も勝てなかった。だが、負けは止めた。ジンクスの一端は払った。価値ある「勝ち点1」だ。

日本平にはまだ魔物が潜んでいるのか、と思わせる場面の連続だった。後半12分、大木のヘッドはGKの好セーブに阻まれ、続くCKからの池田のヘッドはクロスバーに。その8分後、クロスにDFが足を滑らせたところを詰めていた沢登に決められた。不運な失点だった。

昨季は失点するとリズムまでも相手に譲りがちだった。その姿はなかった。気持ちも、プレーも、前へ、前へと向いている。決して空回りすることはなかった。そんな中、後半35分の茂木の同点ゴールが生まれた。

同点後も、さらに点を取りにいった。3バックにし、駒野、服部の両サイドバックを上がり目に。前線には189センチの盛田を投入し、ガウボンとのツインタワー。清水はゴール前を固めるしかない。最後まで「勝ち点3」にこだわった。

イレブンには悔しさが募った。シュート数は清水を上回る16本。決定力を指摘すればそれまでだが、途切れなかった勝利への執着心は、大きな期待を抱かせた。今季は、ひと味違う。(下手)

【写真説明】後半35分、右クロスに右足で合わせ同点ゴールを決めた茂木=手前(撮影・室井靖司)


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