広 島 2 1―0 2 千 葉
8勝6分 1―2 12勝5分
け16敗 け13敗
(30) (41)
●…広島は2点のリードを守れず、千葉に2―2と引き分けた。連敗は5で止めたが、J2との入れ替え戦がある16位に下がった。
前半31分、MF森崎浩の左クロスを相手DFと競り合ったFW佐藤がGKの飛び出しを逃さずに先制。後半20分には、FWウェズレイから右サイドでパスを受けたMF駒野が、ドリブルで駆け上がってシュートを決めた。
しかし、後半44分とロスタイムに、ゴール前のこぼれ球から連続失点し、追い付かれた。
▽ピンポイント 自分の力を信じるのみ
「90分間、いや95分間、すべての時間を集中しなければならない」。試合前日に聞いたMFストヤノフの訴えを思い出した。一瞬で、すべてが霧散する。勝ちきるための強い心が少しでも揺らいだチームは、勝ち点3を奪えない。
成長株のDF槙野が加わったが、好調だった5月の先発布陣に戻した。前線からプレッシャーをかけて、相手の攻撃を封じた。テンポのいい攻めは4試合ぶりのゴールを生んだ。しかも2得点。原点回帰で復調し、理想的に試合は進んだ。あとは勝利を告げる笛を聞くだけだと思っていた。
「ゴールしていない時、1点を取られて負けた。きょうは2点取ったが、2点取られた。そういうことだ」とペトロビッチ監督。何をするのか、何をしたいのか、何をすべきなのか。89分間できていたことが、ロスタイムを含めた最後の3分ちょっとで、できなかった。
FW佐藤がぽつりとつぶやいた。「乗り越えないといけない障害を神様が高くしているのかな…」。残る4試合。自分たちの力を信じて最後まで戦い続けるしか、生き残る方法はない。(広重久美子)
▽ラスト3分 2点守れず
2―0で迎えた後半44分、千葉FW新居に1点を返された。まだ1点をリードしている。ところが勝っていない自信のなさからか、「周囲がかくっときた感じになった。怒鳴りつけ(奮起させ)ようと思ったが…」と主将のDF戸田。少なからず受けた不安や衝撃が、結果に直結した。
ロスタイムは3分。1分すぎ、FWウェズレイに代わり守備固めにDF吉弘が入る。これが逆に混乱を招く。投入意図が選手に伝わらない。戸田も「ミツ(吉弘)がどこに入るのか、一瞬迷った」と厳しい表情で振り返る。
吉弘は槙野ら3バックと最終ラインを守った。ボールを奪ってクリアしても、FW1人では受けられない。「こぼれ球も拾えなかった」とMF駒野。2分すぎ、槙野、吉弘がハイボールに競り合ったが、こぼれ球を最後はMF山岸に決められた。
まさかの3分間。天を仰ぎ、ぼうぜんとする選手もいた。戸田も「2―1になった時の空気がまずかったが、今は冷静に話すのが難しい」。正念場で白星をつかみ切れない厳しい現実をかみしめていた。(佐藤正明)
▽佐藤弾12戦ぶり 3年連続2けた得点
エースが12試合ぶりにゴールネットを揺らした。FW佐藤が前半31分に先制点。8月1日の浦和戦以来の待望の得点だったが「勝てなくて非常に悔しい。もやもやとしたものがある」。右足首を痛めていたため、後半5分に交代。ベンチで試合終了の笛を聞いた。
MF森崎浩の左クロスを相手DFと競り合い、飛び出したGKを冷静にかわした。「DFより一歩抜け出そうとした。GKが出てくるとは思わなかった」と、無人のゴールにボールを流し込んだ。
2000年に市原(現千葉)でプロデビューし、J1とJ2、ナビスコ・カップ、天皇杯、日本代表、オールスターで「プロ通算100点目」だった。J1で3年連続2けた得点は広島で2人目。メモリアルゴールにも「勝利を導けなかった」と無念さが募った。
【写真説明】<上>【広島―千葉】後半ロスタイム、同点に追い付かれ、ぼうぜんとするGK下田(右から2人目)ら広島イレブン(撮影・山本誉) <下>12試合ぶりにゴールを決めた佐藤
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