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トルコキャンプ総括<上>攻撃 新戦力加入で厚み増す '10/2/14

 J1広島が2週間にわたるトルコキャンプを終えた。24日に初戦を迎えるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を意識して、欧州の強豪チームと積極的に練習試合をこなした。大柄な選手を相手に主力組は2勝2分け2敗。キャンプを通して見えた期待と課題を探った。

 ▽青山の離脱でボランチは手薄

 新しいホットラインが築かれた。軸になるのは今季、川崎から加入した右サイドの山岸だ。セルビア・レッドスター戦(10日)。ボランチ森崎和から長いパスを受け、ドリブルで切り込んでクロス。森崎浩のゴールを導いた。

 「イリアン(ストヤノフ)とカズさん(森崎和)がボールを持ったらチャンスなので走る」。ストヤノフは千葉時代の同僚で連係はスムーズ。試合中に左サイドへポジションを移してもパスは通った。元日本代表でACLの経験もあり幅広い攻めを演出している。

 もう一人、G大阪から加わった山崎の存在も心強い。高萩の縦パスに抜け出したり、1トップの李、山岸や槙野を生かすスペースへの走り込み…。周囲と連動した動きで、早くもチームに溶け込んだ。キャンプ中に右足小指を骨折したが、3月6日のJ1開幕には間に合う見込み。G大阪時代にACLで5得点した実績もある。

 加入2年目の中島にも変化が見えた。ボランチで3試合プレー。前線や右サイドと連動し、2手、3手先を見越して攻撃をサポートした。昨季はなかった動きだった。

 トップ下に入る高萩は「バリエーションが増えた」と新布陣への手応えを口にする。昨季リーグ8得点8アシストの柏木が浦和へ移籍した穴は感じさせなかった。日本代表の佐藤が戻り、新加入選手たちとの連係が深まれば、攻撃力はさらに増しそうだ。

 課題もある。青山が左ひざを痛めて開幕に間に合わない。森崎和と組むボランチは中島が有力だが、中島は体調が万全ではないストヤノフに代わってリベロに入る可能性もある。指揮官は「現状では(もう一人の)ボランチを見つけていない。質の高い長いパスを出せる選手が必要だ」と思案する。

 昨季、長期離脱していた森崎浩や桑田が復帰し、ともにボランチとトップ下を試された。完調ではないが、本来の動きを取り戻せば監督の悩みを解決する特効薬になりそうだ。(広重久美子、写真も)

【写真説明】ミニオル・ペルニク戦で山岸(左から3人目)は高柳(左端)との連係で攻める。奥はストヤノフ




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