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さあ行けサンフレ 1年でJ1復帰だ |
サッカーJリーグ2部(J2)に降格したサンフレッチェ広島が、一次キャンプに入った。「一年でJ1に戻る」。この唯一の目標を果たすための「私の再生計画」が、電子メールとファクスで二百三十二人から寄せられた。ほとんどが、観客を増やしてムードを盛り上げ、後押しをしようとのアイデア。サービスや情報発信などのソフト、スタジアムやアクセスの問題と併せ、サンフレへの熱いメッセージを送る。 |
■ファンサービス
学校に授業の「出前」を ポイントカード導入案
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「1年でのJ1復帰」へ向けて走り出したサンフレッチェ広島のイレブン(4日、淡路島での1次キャンプ) |
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サポーターを増やすためのソフト策は、子ども向けのアイデアが目立った。「選手やコーチが学校の体育の授業に出向く」=廿日市市の会社員岡本信義さん(44)。サッカー教室の開催数増加を求める声も多い。
「遠足や社会見学、PTA行事で活用してもらえるように売り込む」「クラブなどの引率の大人は料金を割り引く」は、子どもを持つ女性たちの意見。広島県府中町の自営業竹保潔さん(50)は「試合前に、小・中・高生の公式戦を組む」。
「五百人の特別サポーター制度創設」は安佐北区の無職迫畑吉美さん(54)。さまざまな作戦で集客作戦を展開してもらい、実績を上げると選手と交流できるなどの特典を与える。安佐北区の主婦浜井小百合さん(38)は「三回行くと四回目は割引する」との常連増加策を思いついた。
「サポーターカード」を考えたのは、呉市の中学生山本豊和さん(15)。グッズを買ったりするたびポイントがたまり、入場券の割引や賞品がもらえるという仕組みだ。
情報発信への注文もついた。試合日程や選手の動向など基本的な情報は、「積極的に調べなくても、目に入る宣伝を」=広島県向原町の無職谷林文男さん(64)ら。コンビニの活用や、自治体の広報誌などへの便乗といった提案もあった。
安佐南区の会社員佐々木和也さん(31)は「プロレスラーのように、各選手にキャッチフレーズを付ける」。サッカーをよく知らない人を巻き込む作戦だ。
地元メディアに対しては、安佐南区の無職有谿盈雄さん(70)ら十人が、「J1並み、カープ並みの報道を続けてほしい」と望んでいる。
昨季終盤の盛り上がりを振り返り、「何かと話題にしよう」というのは、安佐北区の会社員和田栄二さん(52)。街の看板や政治家の談話でも何でもいい。広島県知事や広島市長は、サンフレやカープの試合をもっと観戦して、先頭に立って鼓舞してほしい―との声も。
笠岡市の公務員高田正宏さん(59)は、昨夏に福山市であったプレシーズンマッチ、ヴィッセル神戸戦終了後の光景を覚えている。フェンス外から差し出される手と丁寧に握手を続ける神戸の三浦知良選手に対し、淡々と引き揚げたサンフレの選手…。「芝がどうの、金銭がどうのという状況ではない。子どもたちとどんどん接してほしい」
■アクセス 直行バスを望む声
▽駐車・入場料セット論も
スタジアムへの交通手段に三十人近くが意見を寄せた。現状では、「行きたくてもとても行けない」というのである。
公共交通は、広島ビッグアーチならアストラムラインがメーンとなる。広島スタジアムへはJR広島駅と横川駅から路線バスがあるが、横川の便は土曜日には一時間に一便しかない。
「開始、終了時刻とも決まっているのだから、直行バスの運行を」と望むのは、安佐南区の主婦薙野和子さん(51)、南区の会社役員大下嘉弘さん(65)、西区の団体職員児玉雅彦さん(43)ら。SMAPなどのコンサートではおなじみだし、プロ野球ダイエーは、福岡で「ホークスバス」を走らせている。
薙野さんは「広島駅、八丁堀、紙屋町を経由すれば十分」という。料金は無料、入場料込み、ワンコインなど定額―と多くのアイデアがあった。呉市の無職長畑昌晴さん(66)は、呉駅など広域の拠点からの直行便を提案する。
「子ども会、町内会など五十人まとまれば割引のバスを出す」「車内は映像、音声などサンフレ情報満載にして、気分を盛り上げる」などの意見も。アストラムラインや有料道路、駐車場と入場料とのセット割引を求める声もあった。
無料駐車場は、ビッグアーチ周辺に約四千台。しかし「遠すぎる」との不満が強い。駐車場の存在自体を知らない人も多い。アクセスの改善に併せ、既存のサービスのPR強化も必要だ。
■スタジアム サッカー専用 新設しては
サンフレのホームタウンは「広島市」。だから公式戦は、広島ビッグアーチ(安佐南区)か広島スタジアム(西区)に限られる。「観客一万五千人以上収容」というJリーグ規格に照らしても、広島県内に適合するスタジアムはほかにない。
ビッグアーチの評判はいまひとつ。「大きすぎるスタンドはがらがらに見えて気持ちがなえる。選手との距離も遠すぎる」=三原市の主婦(47)。球団も要望している、サッカー専用スタジアムの新設を求める声が二十人から寄せられた。
候補地として人気があったのは、アクセス抜群の広島市民球場(中区)。「東広島駅貨物ヤード跡地のオープン球場建設を急いで、サッカー場に改装して」=福山市の会社員平田州正さん(35)。防府市の会社員吉原俊雄さん(58)、広島県神辺町の無職藤川清さん(73)ら遠隔のファンに加え、広島市内からも希望があった。
カープの新球場計画があるヤード跡地(東区)を望む声も。カープと共用の多目的スタジアムを提案する人もいた。
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メモ J2
J1の下位2チームが自動的に降格、J2の上位2チームはJ1に昇格する。降格しても1年間に限り、チームの総収入の約15%を占めるリーグからの分配金が前年とほぼ同額支給される。だからこそ、有力選手を維持するためにも「1年で復帰」が至上命題となる。過去に京都パープルサンガ、浦和レッズ、セレッソ大阪が1年で復帰した。
チーム数はJ1の16より少ない12。しかし、4試合ずつの総当たりで、試合数はJ1より14多い計44。3月15日―11月23日まで、サンフレは原則毎週土曜に戦う。日本代表の日程は考慮されないため、有望な若手を抱えるサンフレにとっては春の五輪予選が最初のハードルとなる。
実力や知名度に劣るチームとの対戦では、多くの観客は望めず、フィールドの芝など環境にも恵まれない。テレビの地上波での生中継はほとんどない。スポーツニュースや新聞も結果だけのケースが多い。「ないないづくし」の中で、選手が「やる気」をどう維持するかも大きな課題だ。 |
★メッセージ★
飢えた猛獣が獲物を仕留めてむさぼり食うような試合を続け、相手に戦意を失わせる圧倒的な強さを 西区の会社員男性(44)
大好きなサッカーで生活できる幸せをかみしめて、乾坤一擲(けんこんいつてき)努力請う 中区の無職男性(68)
若者が頑張る姿はいつの時代もよいもの。次世代の若者のためにも本当に頑張って! 南区のパート生信聖子さん(33)
「ひろしま」を冠して戦う姿に県民の目が注がれていることをもっと自覚して、一試合一試合、いっそうファイトを持って戦って! 呉市の無職男性(67)
(J1残留をかけた昨年終盤の展開を見て)「降格したら年間パスを買って応援に行くぞ」と決めた。私にとっての「サンフレッチェ元年」が楽しみ。今年はとにかくスタジアムに足を運びます 佐伯区の会社員藤田真衣さん(28)
調子がいいときも悪いときも、僕たちはずっと応援するので、自分たちを信じ、必ず一年でJ1に帰ってきてください 井原市の中学生宮地雄也さん(14)
来年J1で待ってます! 安芸区の梅木紀子さん(23)
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