2001/2/7
◇ユースで得点感覚磨く◇ 目線の高さは、チーム一の193センチを誇るポポヴィッチの胸あたり。180センチ台がそろうFW陣で、ひときわ目を引く小柄な選手は「身長にコンプレックス? ないですよ」とクールに言う。体をフルに使い、平面上を動きの量と質で勝負する「二次元の世界」を極めてみせる覚悟だ。
石川県羽咋郡の押水中卒業当時は160センチ。背丈の順も真ん中だった。サッカーでは県内トップクラス。身長を気にしたこともなかった。ユースに入団直後、上級生のDFに軽く吹っ飛ばされ、ショックを受けた。 すぐに島卓視ユースコーチ(33)=現サンフレびんごジュニアユース監督=に相談。「飛ばされるのは接触しているから。大きな選手と体力勝負をしても駄目。ボールの動きを読んで、先取りするんだ」。169センチと体格には恵まれなかったが、マツダとサンフレで活躍したストライカーの言葉には重みがあった。 トラップ、スペースへの飛び出し方。目線が低いために、狭まりがちな視野の広げ方…。教えはすぐに実行。分からないことがあれば、疑問をぶつけた。瞬発力や筋力のトレーニングにも取り組んだ。三年間で身長はわずかしか伸びなかったが、プレーの成長は飛躍的だった。 二年生のJリーグユース選手権では、予選の得点ランキングトップ。島コーチは「得点感覚と簡単に言うけれど、こぼれ球への反応は頭脳プレー。努力して、考えて、研究した結果。寺内にはそれがある」と太鼓判を押す。 「サッカーほど背の高さや運動能力が関係ないスポーツはないと、最近よく思う」。小柄な体格はプロでは厳しいという心配をよそに、「『小さいことは、いいことだ』と証明したい」。小さな体で大きな夢に挑む。
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