中国新聞社
 

2001/2/10

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際立つマルチな才能  
MF(24) 西島 弘之

◇一芸の頂点へ「力試す」◇

 マルチな才能が際立っている。高校時代にFW、ボランチ、攻撃的MFと数々のポジションをこなしたサッカーセンスは、幼少のころからの習い事で感性を磨かれた。「何でもやった。やったと言うより、やらされたのかな」。照れ顔の回想録には、オールマイティーで培った誇りがのぞいた。

にしじま・ひろゆき
1982年4月7日生まれ。179センチ、67キロ。奈良育英高。「自分のプレーを見てくれた人を感動させられるような選手になりたい」

 小学時代は、月曜日から土曜日まで習い事一色だった。水泳に始まり、体操、ピアノ、書道、英会話、サッカー。体操はバック転のレベル、書道は初段までいった。中でも、得意なのはピアノ。「一番自信があるのはトルコ行進曲。ちょっとしたホールで、発表会も経験しました」

 歯科医の父と教員の母の家庭で育った。父はサッカーをやることに、もろ手をあげて賛成していなかった。奈良県内の強豪、奈良育英高に進学を決めたのは、中学三年の春。「半年以上かけて話し合い、最後は分かってくれた」。数々の習い事の中で最も魅力を感じ、楽しかったのがサッカーだった。

 「たぶん(父は)サッカーで生きることには、やめてほしいと思っていたはず」。子から見た親の気持ちは、勝手に理解してきたつもりだ。ただ、スカウトが見に来ていることを知った昨夏から、心が揺れ始めた。「どうしても自分の力を試したくなった」。マルチよりも、一芸の頂点に挑む生き方に目覚めた。

 父は一言だけ言った。「後先のことだけは、考えておけ」。その言葉の重みとありがたさを今、かみしめている。「これまで出会った人、いろんな習い事をさせてくれた親に感謝したい。これからは実力だけが頼りの世界で生かしたい」。ピアノ発表会で学んだ度胸強さ、体操で養った柔軟性…。数々の習い事から得た器用さを集結し、自分で選んだ道を極める。

<7>GK(21) 林 卓人
<6>DF(22) 河野 淳吾
<4>FW(16) 梅田 直哉
<3>MF(32) 李 漢宰
<2>FW(31) 寺内良太
<1>DF(23) トゥーリオ

 

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