2001/2/11
◇最終目標は「世界一」◇ 超上昇志向の持ち主だ。「自分を高めたい」。一日の入団会見で、何度も口にした。神奈川県湯河原町の出身。県境を越えて静岡県の東海大一中、清水商高と進んだ。六年間で全国優勝、準優勝はそれぞれ二度。「どうせなら、強くて厳しいところで、はい上がる」
幼いころから「高み」に身を置きたがった。遊び相手は年上ばかり。サッカーを始めたのは、隣のお兄ちゃんのまね。全国中学校大会を連覇していた常勝チームにあこがれて、東海大一中に進んだ。高校は「普通のおばちゃん」でも厳しくプレーを批評するサッカーの街、清水市を選んだ。 スポーツ一家で育った。父母はともに高校時代、バレーボール選手として全国大会で活躍した。母の美絵子さん(41)は、ロサンゼルス五輪代表の三屋裕子さんと八王子実践高でチームメートだった。父の智さん(43)は今もクラブチームに所属し、国体にも出場する。家には全日本選手が行き来していた。弟は湘南ベルマーレジュニアユースに所属する。「トップレベル」はいつも身近にあった。 智さんは「僕らとは時代が違う。でも、サッカーをとことんやりたいという気持ちは分かる」と、サポートを惜しまない。両親は酒屋を営みながら、静岡県であった試合をどちらかが観戦した。入団会見に付き添った智さんは、「親がバックアップしてやれるのはここまで。後は自分で道を切り開くしかない」。 どん欲なまでの向上心は、プロ入りで満足したわけではない。高校時代は、チームメートが一時間居残り練習するなら、二時間残った。「同級生にも、先輩にも、日本代表にも負けたくない」。最終目標は、サッカー界で最も栄誉があると言われる「バロン・ドール(ヨーロッパ最優秀選手賞)」。だれでも知っている世界一の名選手を目指して、歩き始める。
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