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どこで冷凍インゲンに高濃度の殺虫剤が混入したのか。袋に一ミリの穴が開いていたことが分かり、また謎が増えた。製造元である中国山東省の食品会社の冷凍食品が日本のスーパー売り場から撤去されるなど、食への不安が広がっている。日中が連携して真相解明を急ぎたい。
東京都八王子市の主婦が一週間前、中国産冷凍インゲンを調理中に味見し、口の回りがしびれるなどして一時入院したのが発端。基準値の三万四千倍の殺虫剤ジクロルボスが検出された。その後、同じような症状を訴える人も出たが、殺虫剤成分は検出されていない。
一月末に表面化した中国産冷凍ギョーザ中毒事件の時には、三カ月前から苦情があったのに適切な対処ができず被害拡大を招いた。今回、商品の回収や調査は迅速だった。教訓が一応生かされたといえよう。
中国側も、製造元の社長が遺憾の意を表し、早期に原因究明する姿勢を打ち出した。国内混入を頭から否定したギョーザ事件とは異なる対応だ。食の安全をめぐる信用失墜に強い危機感があるからだろう。
牛乳にメラミンが混ぜられたり、あんからトルエンが検出されたりするなど、中国からの輸入食品をめぐる問題が後を絶たない。ギョーザ事件ではその後、製造元の関係者の犯行の疑いが強いとの見方を中国当局が日本外務省に伝えてきた。捜査の進展と安全対策の徹底を中国に求めるとともに、日本側でも水際のチェック体制の見直しが欠かせない。
ギョーザ事件をきっかけに、消費者が中国産の食品を避け、国内産を求める動きも目立つ。40%と低い食料自給率を引き上げることは大切だ。一方で、安価な食材を求めようとすれば、中国からの輸入食品に頼らざるを得ない現実もある。
中国からの加工冷凍食品の輸入は、日本企業も協力して生産拠点を増やしてきた。中国人の膨大な手作業が、日本の「食のコンビニ化」を支える。現地では、安値優先の日本への風当たりも強いという。
インゲン汚染は、輸入後の混入の可能性もある。だが、ギョーザ事件では、工場従業員が待遇への不満を募らせていたことも指摘されている。低価格を強いるあまり、安全確保がおろそかになっている面はないだろうか。安値の裏側にも目を向ける必要がある。
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