ヒマワリの季節
'06/7/28

アジサイの花がしぼんで、ヒマワリの季節になった。メキシコ原産で「サン・フラワー」。文字通り太陽の花である。夏の化身のような黄色い輝きは、強烈な自己主張をしているように見える▲一九七〇年のイタリア映画「ひまわり」を思い浮かべる方も多いだろう。戦争で引き裂かれたカップルの悲劇をソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが演じる。見渡す限り広がるウクライナのヒマワリ畑のシーン。流れるヘンリー・マンシーニのテーマ曲にぐっとくる▲ウクライナほどのスケールではないが、地域おこしのヒマワリ畑が日本のあちこちに登場している。中でも島根県斐川町。水田の転作として約三十五ヘクタール、二百五十万本を栽培しているというから壮観だ。ヒマワリ油とドレッシングは町の特産品である▲三次市君田町も「百万本」といわれるヒマワリ畑。長梅雨による日照不足でいつもより小ぶりだが、見ごろを迎えている。今週末の二十九、三十日には恒例の「あったか村 川とひまわりまつり」が開かれる▲ヒマワリが注目されている理由の一つは、地球環境の保全。成長過程でケナフに次ぐほど二酸化炭素を吸収する。もう一つは健康面。ヒマワリ油はリノール酸、ビタミン類たっぷりの優れものだ▲わび、さびを尊ぶ日本文化の中で、ヒマワリは異質だろう。大きさも色も、いささか暑苦しい。一方で、明るくてきっぱりした感じだ。今の世に求められているものかもしれない。




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