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後期高齢者健診 '08/6/8

職場の定期健診で、おなか回りを測られた。ほっておくと糖尿病や脳卒中になりかねないメタボリック症候群を減らそうと、この春から導入された特定健診。メタボの目安と聞けば、一センチのオーバーでも気になるものだ▲腹囲に加え、血圧や血液検査の結果によっては、医師や保健師の指導が待ち構える。専門家が生活習慣を変える後押しをしてくれるのは結構。一方で、医療費を抑えたい厚生労働省の思惑も透けて見える▲意外に知られていないのが、七十五歳以上の人が受ける「後期高齢者健診」に、腹囲測定が原則的にないことだ。七十四歳までの特定健診ではセットになっている保健指導も、盛り込まれていない。年を取ったらメタボの心配は無用、というのだろうか▲今更習慣を変えたところで、効果はさしてない。だから腹囲を測っても意味がない―。こんな見方なのだろう。ただ、健診まで線引きされるとなると、やはり「うば捨て山」の発想だったのかと疑いたくもなる▲十三日には、二回目の保険料が年金から天引きされる。野党が制度廃止に追い込む姿勢を強めれば、政府与党も負担軽減の見直し策を打ち出す予定だ。「年だから…」と、制度や健診を別枠にしていいものかどうか。このままでは、お年寄りの腹の虫も治まるまい。




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