核兵器のない21世紀に
ヒロシマ祈りの日
2000/8/6

 「戦争も核兵器のない二十一世紀に」。ヒロシマは六日、被爆五 十五年の「原爆の日」を迎えた。

 核兵器を生み、「戦争の世紀」といわれた二十世紀最後の祈りの 日。老いた被爆者たちは、未明から次々に広島市中区の平和記念公 園を訪れ、原爆慰霊碑に手を合わせた。

 「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」。碑文の 意味の重みが今、一層、増している。

 広島市中区の元安川沿いにたたずむ「被爆の証人」=原爆 ドーム。被爆55年の「祈りの日」を迎え、永久の平和を語りかけ る(午前零時15分)
祈り 「今の幸せを感謝し、毎年、日が変わればお祈りに訪れて います」。平和記念公園の原爆慰霊碑に頭を垂れる被爆体験のない 広島市中区吉島2丁目の自営業湊一則さん(62)と妙子さん(57) 夫妻(午前零時45分)
 「平和記念式典の時刻を避け、お参りに来ました」。広 島市西区天満町の被爆者武田民政さん(68)と忍さん(63)夫妻 (午前1時5分)
 平和記念公園に隣接した爆心の寺・西向寺境内で、原爆で亡くなった父と姉のめい福を祈る広島市西区己斐東2丁目の田辺芳郎さん(63)夫妻(午前5時25分)
 原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)には、遺族ら5万人が参列した(午前8時)
 原爆投下時刻8時15分、打ち鳴らす「平和の鐘」を合図に参列者全員が黙とうし、犠牲者のめい福と恒久平和を祈った
 「平和について将来、僕たちが何をすべきかを見つけたい」。平和記念公園のあちこちで、中学生たちが被爆者に体験談を聴く姿が見られた(午前9時55分)
 30度を越す猛暑にもかかわらず、平和記念公園の原爆慰霊碑には参拝者が絶え間なく続いた(午後2時15分)
 「被爆の証人」を「ピースキャンドル」で囲み、被爆55年の「原爆の日」に永久の平和の誓いを新たにした(午後7時25分)
 御霊(みたま)よ安らかに―。「あの日」、多くの被爆者が水を求め、命絶えた元安川に色とりどりの慰霊の灯ろうが流れ、20世紀最後の祈りの日は終わった(午後7時35分)

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