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新球場「中身」にも関心
広島市議会

 カープの将来論議 株式公開求める声も

 開会中の広島市議会定例会での新球場建設論議に、変化が生じている。一般質問を四日終えた議員たちの関心は、球場施設の仕様や資金調達法などのハード面だけでなく、「器の中身」論も。球場を本拠地とする広島東洋カープに株式や経営情報の公開を求める主張もあり、「市民球団」論議がじわり広がっている。(林仁志)

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新球場建設に絡め、カープに球団改革を求める意見が出た広島市議会本会議

 四日の本会議。JR東広島駅貨物ヤード跡地(南区)への新球場建設関連予算案をめぐり、馬庭恭子氏(無党派ク・中)が「球団に株式公開を働き掛ける必要があるのでは」と切り出した。市側は「カープの問題。ただ新球場の事業計画策定の際、将来展望は聞く」と答弁した。

 今定例会では複数の議員が、同様の質問をしている。背景にある議員たちの考えを要約すれば、こうなる。

 カープは成績が長期低迷し、今季は最下位に沈んだ。経営面では黒字基調というものの、球団の昨年十二月期決算での当期利益は約六千六百万円。その基盤は強固といえず、戦力補強にも限界がある。仮に第二弾の球界再編があった時に乗り切れるのか、先行きは見えにくい―。

 今定例会に市は、球場建設の事業者を決めるコンペ開催関連費用など、総額千五百二十五万円の補正予算案を提案。可決されれば、新球場は建設へと大きく踏み出す。新たな器づくりはカープへの公的支援の色彩も帯びることから、「カープが発展していくとの確信を持ちたい。そのためには球団も経営情報開示など改革姿勢を示してほしい」と説く議員は多い。

 市議会はすでに今年八月、特別委員会にカープ球団の営業本部長らを参考人として招き、株式公開の考えはないか直接尋ねている。球団側は、ファンサービス拡大にさらに努力すると強調し、地域密着が市民球団の在り方との考えを示した。ただ株式公開は「現時点ではない」だった。

 これに対し一般質問初日の九月三十日、カープの経営問題を取り上げた谷口修氏(新政ク・安佐南)は、「一口株主の仕組みをつくって資本を増強し、チーム力向上につなげてはどうか。市民はきっと株を購入する。真の市民球団にもなれる」と提案する。

 七日の定例会閉会まで「市民球団」をめぐる論議がさらに続きそうだ。

(2005.10.5)