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技が集う 人が出会う 「広がる生命(いのち) 輝く未来」をテーマに第十五回国民文 化祭・ひろしま二〇〇〇(文化庁、広島県など主催)が、十一月三 日から十二日まで、広島県内で開催される。さまざまなジャンルの 文化活動に打ち込む人々が全国各地から集い、磨き上げた「技」を 競演し、交流を深める場となる。「文化の国体」とも呼ばれるゆえ んである。開幕まで一カ月を切った今、出演者の練習や準備作業 は、熱気と緊張感に包まれている。
広島県実行委員会(会長・藤田雄山広島県知事)などが企画する 事業は、四十五に上る。開会式やシンポジウムなど七つの全体事業 と、音楽、演劇、伝統芸能、舞踊、文芸、映像、演芸、美術、生活 文化、文化一般の十分野で三十八のイベントを繰り広げる。出演者 は約三万人。都市、中国山地に抱かれた町や村、瀬戸内海に浮かぶ 島々…。県内の十三市二十五町一村が発表と出会いの舞台となる。 国民文化祭・ひろしま二〇〇〇は、十五回の節目となると同時 に、今世紀最後の祭典でもある。二十一世紀への「橋渡し役」を果 たし、新たな文化の営みをどう創造していくか。継承と創造―。祭 典が担う二つの役割は三十八の分野別イベントに表れている。 民謡民舞やオーケストラ、能楽、生け花など二十七事業は、過去 十四回までの祭典から受け継ぐ。一方で、街角音楽祭やメディアア ート展、アジア―食の祭典など十一事業は、今回から新たにプログ ラムに盛り込んだ。出演者は、前回までに増して小、中、高校生が 目立つ。中高年層と一体となって広島での祭典を紡ぎ出す彼らの参 加は、二十一世紀に向けた文化の新たな息吹を予感させる。 平和の発信、山や川、海の保全、歴史的遺産への再認識…。広島 ならではの事業も数多い。世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)周 辺では、平和への願いを込めたバルーンアートを展開。高校生によ る演劇や市民オーケストラなどでも、平和をアピールする。中国山 地と瀬戸内海、河川の保全を考えるシンポジウム、千年以上にわた り先人たちがはぐくんできた「たたら製鉄」の再現もある。 二十世紀を締めくくるこの十年間、広島県は広島アジア競技大会 や国体など数々のビッグイベントを体験してきた。そのフィナーレ として、迎え入れる国民文化祭。文化活動を通して人々が触れ合 い、学び、生きる喜びを共感し合う。一過性ではない日常の新世界 を芽生えさせ、その輪を広げていく可能性を、祭典は秘めている。 | |||||||||||
| 広島県実行委員会会長 藤田 雄山知事 |
イメージソング「未来の風」を作詞作曲した大学生 松村 春菜さん(18) |
| ◇ 躍動感あふれる祭典に ◇
この祭典は、さまざまな分野で文化活動をされている多くの方々
が全国から集い、交流を深めて、伝統的な文化の継承や新たな文化
の創造を目指すとともに、文化の国際交流を進め、未来への希望と
平和への願いを世界へ伝えようとするものです。
今回のテーマは「広がる生命 輝く未来」です。世界遺産の意義
を多彩な芸術表現で問い掛けるものや、神楽、太鼓などの伝統芸
能、日本酒やお好み焼きに代表される広島の食文化など、特色ある
四十五の事業を三十九市町村で開催します。
現在、開催市町村や文化団体、関係機関を中心に、全国からお見
えになる方々を迎える準備を進めています。国民文化祭が多くの県
民の皆さんの参加を得て、希望と躍動感あふれる文化の祭典とな
り、「心豊かで活力ある県民生活づくり」につながるよう努めてま
いります。幅広いご支援とご協力をお願い致します。 |
◇ 輝く未来につなげよう ◇
「未来の風」は、風が未来を運んでくるイメージを込めて作りま
した。歌詞は国民文化祭のキャッチフレーズ「広がる生命 輝く未
来」から連想を膨らませ、曲は風のさわやかさを表現しました。
昨年八月にあった公開選考会では偶然、歌手デビューを目指して
いる高校の先輩に歌ってもらい、しかも最優秀に選ばれたので感
激。歌手の西田ひかるさんが吹き込んでくださったCDも、私が描
いていたイメージとぴったりでした。
全国から来られる参加者のみなさんには、世界遺産の厳島神社や
原爆ドームなど、たくさんある広島の魅力に触れてほしい。
国民文化祭が期間中だけでなく、伝統文化の継承や新しい文化の
創造として、イメージソングに込めた「未来」につながるよう願っ
ています。
(庄原市出身 松江市石橋町在住) |