| ある中学校の現場から |
付き合い上手だけど… |
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大学時代からの親友、近藤健太はこう証言する。彼も教師である。 自分は保護者との対立が絶えないが、藤田は上手に関係を築いている。大学でもリーダー的存在だった。先生から頼られるのも藤田。感情を顔に出さず、人を批判することもない。人付き合いのうまさには脱帽すると、近藤は強調した。 持ち前のバランス感覚を裏付ける、こんな話もある。昨年、ある先生が病に倒れ、藤田がクラス担任を任された。学年も半ば。早く子供や保護者と人間関係を築かねばならない―。藤田は、こだわりの長髪をばっさり切った。「個性だと認めてもらうには、時間がかかるから」。ヘアスタイルを変えたのは、後にも先にもこの時だけだ。
さらに心が痛むのは、ある女子との関係。話しかけても「フン」という感じ。露骨にいやな顔をされる。相性が悪いのか。とにかく、女の子同士でトラブルが起こった場合は、中立に話を聞こうと努めている。「どんな教師でもさ、異性との関係は難しいんよ」。近藤に励まされた。根気強く見守ろうと、藤田は思っている。
(文中仮名。写真と本文は関係ありません)
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