中国新聞

季節料理 あかせ

Photo料理   地図
「アナゴの茶わん蒸し」(右)と「タナゴの一夜干し」。新鮮な素材が生きるシンプルな料理   広島市中区小網町
1−17梶川ビル2階


■新鮮アナゴで茶わん蒸し

 店内の水槽には、地物のハゲやチヌ、タイ、アイナメ、カレイ、メバルが泳ぎ回り、ナマコもある。店主の赤瀬康志さん(40)が休日や営業終了後、広島湾内の能美島付近で釣ったり、網で捕ったりしたものだ。

 その日の素材によって料理を決めるので、メニューはない。しかし自慢の一品の「アナゴの茶わん蒸し」は年中、提供している。アナゴは脂の乗った広島産で、鮮魚店から仕入れている。アナゴの身を裏ごしし、卵を多めにした、だし汁に合わせて蒸しただけのシンプルな料理。「具材は何もないが、アナゴの風味を楽しんでもらいたい」

 今が旬で、自ら釣った手のひらサイズのタナゴは一夜干しに。炭火で焼きながら食すると、お酒が一層進むほどおいしい。タイ、チヌなどを手早く刺し身にしてくれる。

 この時季は魚料理がメーンで、タラの白子豆腐、フグの身と皮の煮こごり、イイダコの煮付けもある。春になると、山菜の出番。早掘りした、親指くらいのタケノコの塩焼きは絶品という。

 日本料理店で十二年修業し、一九九七年にオープンした。調理人として、漁師として、素材を知り尽くした料理を提供している店である。(中村昭子)


  【メモ】
 料理はすべておまかせ。客の好みにも合わせて、一人3150円から応じる。
 カウンター8席、座敷は6席と8席があり、掘り込みもある。宴会も受け付ける。
 営業時間は午後6時から10時。日曜日と祝日定休。駐車場はなし。

電話 082(291)9119


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