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シンプルな出雲そばのアクセントに、十六島のりと自家製の辛味大根、青ネギの薬味が絶妙
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島根県斐川町 坂田3287
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■カツオ風味の上品なつゆ
出雲平野ののどかな田園風景にたたずむ民家。座敷からは、出雲空港を離着陸する飛行機を背景に、一面の稲田で群れるマガンが目を和ませる。
看板商品は割子そば(六百円)。カツオ風味が上品な透き通ったつゆが決め手で、薄味なのにそばとしっかり絡む。地元漁師が十六島(うっぷるい)湾で鮮魚をさばき、一度蒸し天日干しして完成させたかつお節のだしが、最後まで飲み干せる味の秘訣(ひけつ)だ。薬味は自家製辛味大根、青ネギ、そして高級品の十六島のりとシンプル。品ぞろえはこのほか、釜上げそば、釜上げうどん(各六百円)、ざるうどん(五百円)の三品。
店主の飯塚強さん(59)は二〇〇五年春まで、建設会社社長だった。不況で会社をたたんだ翌年、妻節子さん(59)の後押しもあり、そば打ちとして再スタートを切った。関西へ修業に通い、夜は一人練習を重ね望んだ第二の人生。「目立たず、こっそり素朴にやっていこうね」。節子さんと笑って話したそんな初心を、店名に込めた。
「周りでは、こんなへんぴな場所で商売して誰が来るか、という意見が大半だった」と強さん。予想に反し客入りは上々。ただし、場所を見つけにくいのが難点で「だからやっぱり、かくれ庵(あん)でしょう」。(加納亜弥)
【メモ】
営業時間は午前11時―午後2時と午後5―8時(夜は要予約)。
座敷は20人程度。木曜が定休。駐車場10台。
出雲空港から車で10分。
電話 0853(62)5128
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