中国新聞

ふれあい朝市
津浪駅(加計町)

収穫サンデー 話も弾む


ディーゼルが行き交う津浪駅近く、青空市がにぎわいをみせる



 「これ何」「アケビ出たんよ」…。駅近くで毎週日曜日の朝開く 「つなみ青空市」。青々とした葉物野菜やサツマイモ、ナス、クリ などずらり。持ち込まれたアユの干物を七輪であぶり、ほお張る。 会話は自然と弾む。

 「ずうっと過ごす人もおって。ええコミュニティーの場」。代表 の尾坂秋三さん(74)は喜ぶ。住民十四人で組合をつくり一昨年夏に 開設。住民だけでなく、町外からの客も。常連客もできた。

 津浪の郷(さと)は、奥にあり―。国道191号沿いの集落の入り口に市 の小屋が建つ。奥へ奥へと上り坂を進むと、丸山を囲むように、棚 田状に民家と田畑が続く田園風景が広がる。丸山をぐるり一周約四 キロ、神社や古墳、炭焼き窯の煙などが散策の目を楽しませる。

 住民は丸山の遊歩道を整備し、十一月三日、初めて可部線利用の トレッキングを企画。「臨時に市を開き、歓迎しようかと相談しと るんですよ」と尾坂さん。そんな心配りと山頂からの景観。時に霧 煙る津浪の郷の美しさをある俳人は「なかんづく 百戸の谷の 朝 ぐもり」と表現した。

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