中国新聞

まほろばの岸
戸河内駅(戸河内町)

球音はじける親水空間


グラウンドゴルフを楽しむ町民。ディーゼルカーが時を告げ るかのように鉄橋を行き来する




 「コーン、コーン」。クラブで球を弾く軽やかな音が響く。駅裏 を流れる太田川、対岸に広がる広場に日々、グラウンドゴルフ仲間 が集う。

 「まほろば」の名が付く長さ約三百三十メートルの護岸は、景観 に配慮し自然石を使った石張り。車いすで散策ができるようスロー プが設けられた。

 一体的に整備された対岸の護岸や広場は「水辺の楽校(がっこ う)」と名付けられ、今春ほぼ完成した。広場はゴルフ仲間がボラ ンティアで土を運び整地した。「だからみんな愛着があるんです」 と広場へ通う川本清三さん(69)。ごみ一つ落ちていないのも自慢で ある。

 自然と集まる仲間は、多い日は五十人。二百七十人の会員がいる 町グラウンドゴルフ協会の栗栖勝弘会長(69)は「みんなで楽しめる スポーツとして定着した」と喜ぶ。

 訪れた日、可部線利用の自然体験活動で、安佐南区の山本小六年 生約百十人も広場を利用していた。飽きることなく川に触れ、広場 で運動する児童。人が暮らしやすい場を意味する「まほろば」の言 葉通りに、居心地のいい空間である。

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