中国新聞


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生の数字で経営判断
試験増便の利用は感謝

JR西日本経営企画部長
坂田 正行氏

 ―試験増便期間中の輸送密度(一日一キロ当たりの平均乗車数)は、どうだったんですか。

 今の段階では、正確な数字は出ていない。判明するのは、乗客数を電算機で集計し終わる三月中旬から下旬になる。技術的な問題だ。

 ―JRが存続基準とする八百人を超えていなければ、即廃止決定ですか。

 期間中、さまざまなイベントなどを通じ、従来より多くの人に利用していただき、感謝している。だが、経営判断は生の数字に基づかざるを得ないのも事実だ。

 ―廃止になれば、可部線が三江線など他の赤字ローカル線廃止の基準になるとの見方もありますが。

 各路線の環境は、それぞれ違う。平行する道路網の状況などを判断材料にするので、可部線を他の路線の基準に当てはめることはない。

 ―では、廃止の基準は。

 大量・高速輸送という鉄道の特性が、生かせなくなった状態で判断する。赤字であっても、代替輸送機関が得られない場合や冬季の積雪で道路の利便性が損なわれるような環境では、地域のために維持するのが従来からの方針だ。

 ―国土交通省に、JRの赤字ローカル線廃止に一定の歯止めをかける動きがあるようですが。

 正式には何も聞いていない。仮にあっても、「より慎重な判断を」と、いうものになるはず。わが社の、これまでの判断基準の変更につながるとは思えない。

 ―山陽新幹線と神戸線や京都線など京阪神近郊の区間が、旅客収入の八割を占める状況で、都市部での利用者の伸び悩みなどが、ローカル線の廃止に拍車をかけるのでは。

 それらの経営状況は、民営化の時点で織り込み済み。ローカル線が新幹線や都市部の路線の影響を受けることはない。

 ―可部線の沿線自治体は、助成など可能な役割分担をともに考えたいとしています。話し合いの余地は。

 そのような話があれば、選択肢の一つとして論議は可能だ。

 ―今後の社内の作業手順はどうなりますか。

 正確な輸送密度をできるだけ早く公表し、経営トップの最終判断も併せて示したい。

(山本浩司)


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