―JR西日本の経営企画部長がこの連載のインタビューで、沿線自治体との話し合いは「選択肢の一つとして可能」と語りました。 ここまでの運動をしてきたのだから、成果を踏まえ、どういう接点が見いだせるのか、ざっくばらんに話し合いたい。鉄道を軸にした中山間地域の活性化モデル事業的な視点から、県に協力を求め、歩調を合わせて協議できればと思う。 ―沿線自治体として、できる役割分担は。 個人的には、通勤通学への運賃助成や施設補修、アクセス整備、利用促進策の継続などが考えられる。JRにとって何が負担になっているのかをともに考えながら、できる部分をまずやっていきたい。 ―資金など沿線自治体には限度があると思います。国に求めることは。 可部線の結論によってはこれが口火になって全国のローカル線がどんどん切り捨てられる。整備新幹線も必要なことだが、今ある必要とされる路線をどうするのか、国全体で地方交通について考えてほしい。 ―JRへの補助金支出は必要だと思いますか。 法律上禁止されており、国の方針に沿うべきだと思う。ただ、補助ができたとしても、「乗らなくても路線は残る」といった考えでは持たない。将来性もない。今回の経験をどう生かすのか、努力が問われていく。 ―JRは朝夕の通勤通学の増便列車の乗客数の伸び悩みを指摘しています。 確かに、乗るダイヤ、乗らないダイヤが分かれた。百四日間(の試験増便)では読めない部分もある。早急な結論は避け、どういうダイヤが適正かを含めてぜひ話し合ってもらいたい。 ―JRは、大量輸送の特性を既に生かせなくなっており、バスの方が効果的という見方です。 積雪の多い地帯で、バスは定時性にも問題がある。規制緩和の流れで、バスも将来の見通しが暗い。鉄道とバスとの効果的な配置も広域的に考えていきたい。 ―試験増便の成果をどう受け止めていますか。 三段峡、温井ダム、吉水園、井仁の棚田、温泉、神楽ツアー…。隠れた魅力を再発見し、大量輸送の可能性も示すことができた。将来の地域活性化へいいヒントを得たのは間違いない。今回培われた広域的な連携をもとに、周遊ルートも確立したい。 (西原太)=おわり |