沿線の冬景色を探しに、可部駅から乗り込んだ二両のディーゼル車。乗り合わせた可部線ファンの男性が、とっておきの景観を教えてくれた。上殿駅を出て間もなく、車内から右手を眺めると、うつくしいりょう線が目に飛び込んできた。
「ちょっとしたアルプスのようでしょう」と男性。内黒山から十方山にかけての峰々は雪化粧。時に淡く、時にどっしりと濃く…。天候や時間帯によって、雪と山とのコントラストは目まぐるしく変わる。
戸河内、筒賀の境に架かる轟大橋からは、太田川と雪山に挟まれるかのように走る黄色い車両がまぶしい。この景観を「戸河内に帰ってきたと、ほっとする瞬間」とある町職員は表現する。
りょう線の向こうは、県最高峰の恐羅漢の山並みが島根県境を形づくる。スキーシーズン真っ盛り。恐羅漢スキー場では可部線利用のツアーも若者の人気を集めている。