中国新聞

猫の駅長
安野駅(加計町)

「花の駅」のんびり見守る

春の日差しを受け、改札口にたたずむ猫。可部線利用客を迎えるかのよう

 だれが名付けたか「猫の駅長」。人懐っこいのやら、おく病者や ら…。安野駅舎付近に常に七、八匹。どれが「駅長」なのか、定か でない。

 山々と太田川に囲まれた無人駅。黄色のディーゼル車は東西の鉄 橋から入り、そして出て行く。のんびり日なたぼっこをする猫たち は、山里ののどかな風景に溶け込む。

 駅を一躍有名にした桜と桃、レンギョウの三色の花。その景観に 集うカメラマンなどにかわいがられ居着いた。時に絶好の被写体に なる。「駅はきれいにねっ ネコの駅員一同」。駅舎の張り紙もし ゃれている。

 駅周辺の船場、来見地区住民は「花の駅」づくりを進める。今春 初めて開いた「花の駅まつり」には約千人が殺到。「四季折々の花 咲く駅にしていきたい」と船場地区長横山照夫さん(54)。

 例年より早くピークを越した三色の花。入れ替わるように、住民 が線路沿いに植えたシバザクラが、初めて駅を彩る。

 安野駅に刺激され、沿線各駅を花の駅にする構想も持ち上がって る。


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