中国新聞

清流の道
加計駅(加計町)

「川の文化」見て触れて

アヒルがおよぐ丁川。春先、鉄橋を渡るディーゼル車が桜を彩った

 丁(よろ)川は清流として知られる。太田川との合流点は加計駅 の近く。鉄橋をわたるディーゼルが、川面に黄色い姿を映す。ゆっ たり浮かぶアヒルの動きに、水面の車影はゆらり揺れる。

 鉄橋わきの月ケ瀬公園と周辺は桜の名所。花のピンクから今、鮮 やかな新緑へと変わった。丁川の河原に下りると、船着き場跡の石 畳や舟つなぎ岩などが目に付く。かつての物流を担った太田川舟運 の名残をとどめる。

 流域では、住民が清流を生かした地域おこしを続ける。改修され た護岸の一部は住民の要望で石組みになり、川遊びの場もできた。 町花キシツツジの植栽やオオムラサキ再生などにも取り組む。

 川沿いを通る国道433号は、渓流釣りの拠点「ビオトープ川 登」までバイパスが完成。駅からの約四キロは、サイクリングに最 適。古い町並みの旧道も趣があり、遊歩道整備の構想もある。

 「清流と流域の文化に触れてもらえるよう、将来を見据えた活動 にしたい」と、住民でつくる丁川流域振興協議会会長の亀井承経さ ん(64)。

 上流へさかのぼると、丁川はいっそう野趣にあふれる。六月、 「ホタル前線」が川沿いを、時を刻むように北上する。


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