中国新聞

Photo ■濃厚な味 春の川ガニ

 「春の川ガニは貴重です」。安佐北区可部で割烹(かっぽう)を経営する三浦昌子さん(67)はなべにオスとメスを入れた。二十分ほどで赤くゆであがる。
 内陸の京都市。保津川のアユや琵琶湖の淡水魚など川魚も食材にしてきた。海から離れた可部地域も太田川のアユや川ガニを使う料理が名物だ。


「可部・京都の面影」ロゴ
川魚料理

 ここで呼ぶ川ガニはモズクガニのことで、春と秋に捕れる。春は雨で増水した川を産卵のため海に下る時に網で捕まえる。昔は花見で食べるのが地元の人の楽しみだった。桜ガニと呼ばれ、安くたくさん手に入った。
 今は量が減り、高級品になった。この店でも、春に太田川の川ガニを入れてくれる漁業者は一人だけになり、いい時で四月半ばまでだ。
 店には県外からの客もある。上海ガニに似て濃厚な味という。


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