
交差の鉄路 失う寂しさ 戸河内駅で列車が擦れ違う。交差する線路、枕木がリアルに描かれる。人影は見えず、物悲しさが漂う。「廃止への寂しい気持ちを表現したかったんです」。80号の作品に思いを込める。 約二十年前から油絵を描く。当時、津浪駅から職場のある加計駅まで可部線で通勤し、三人の子どもも通学に利用した。廃止計画が浮上した翌年の一九九九年春、この作品で初めて可部線をテーマにした。 沿線を歩き、風景を写真に収めた。存続を願う気持ちを込めて絵筆を振るい、これまでに五点を描いた。廃止を目前にし「鉄道が通っていたことの思い出になる」としみじみと語る。 津浪地区は、広島市の若者たちでつくる通称TSUNAMI隊などとの交流を続け、地域の活性化に取り組む。女性会メンバーとして積極的に参加。「都会から多くの人が来てくれてうれしかった」。多くの交流を運んでくれた可部線。「今はありがとうという感謝の気持ちです」 |
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