
のどかさに郷愁重なる 広島市安佐北区の布駅付近。コスモスが咲く秋景色の中を黄色と白のディーゼル車が走る。「いい意味で時代から取り残された景色がある」。作品から沿線ののどかな雰囲気が伝わってくる。 太田川の清流に沿って走る可部線。沿線の美しさにひかれ、一昨年から撮り始めた。可部―三段峡間と同じ未電化だった呉線のそばで暮らした幼いころへの郷愁も重なる。毎月のように訪れて撮影。ノスタルジックな感じを出そうと、フィルターを使うなど工夫を凝らしている。 撮影ポイントを探し歩くうち、住民から地域のイベント情報をもらうようになった。存続を願う思いにも触れ「助けになれば」と家族や両親を誘って休日に乗車したこともある。「地域の魅力を伝えるお手伝いをしたい」と写真をホームページで公開する。 廃止後も沿線に通い、代替バスを待つ住民の姿など、生活の変化を記録したいと思う。「廃止されても希望をなくさないで。駅舎を活用するなど、今後も地域づくりを進めてほしい」。沿線住民へ熱いエールを送る。 (おわり)
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