金属バットの乾いた打球音が加計高グラウンドに響く。汗で泥ま
みれになり、白球を追う野球部員の掛け声が重なる。外野に並ぶ木
々の間を見え隠れするディーゼルが見守るように行き来する。
二年四人、一年六人、女子マネジャー一人。夏の広島大会終了
後、三年十一人が抜け、新チームで再出発した。二回戦で敗退した
七月十九日、早くも練習を始めた。
自分に甘えない、そして集中力―。新主将の佐々木真介君(16)
は、三年のそんな姿勢を受け継ぎたいという。「バントなどを絡め
たつなぐ野球ができれば。強豪校にも負けたくない」。秋季大会に
向け、夏休みの練習にも力が入る。
強豪の壁は厚いが「着実に力を付けてきた」と部員の頑張りを楽
しみにする住民も多い。春は地区予選を勝ち抜き、県大会にコマを
進めた。
生徒約百五十人の約七割が可部線で通学。町内や湯来、戸河内
町、安佐北区から通う部員ら八人も利用する。ダイヤの関係で学期
中の練習は約二時間。試験増便のダイヤ改正で週二回、練習を延長
できるようになった。
自主性を第一と考える監督四年目の古谷徹さん(38)は「何かやり
とげたというものを一緒に残したい」と言う。
(おわり)