JR可部線可部―三段峡間の往復貸し切り列車内で二十三日、実験的な現代音楽のコンサートが開かれた。列車の進行とともに演奏やパフォーマンスが繰り広げられ、乗客や出演アーティスト約百三十人が独特の音楽の空間を体験した。 米国の現代音楽家ジョン・ケージ(一九一二〜九二)が発案した「ミュージサーカス」。多様な芸を同時に演じるサーカスのように、複数の音楽などが同時進行した。 インターネットの募集に応じ、県内外から集まった約四十人が出演。貸し切りの二両に、前後二カ所ずつ演奏などの場が設けられ、能や朗読、ギター、笛、ハープ演奏、舞踊などを繰り広げた。 乗客は移動したり、座席に座ったりして、列車の進行音や会話、雑音、沈黙なども音楽とみる空間を楽しんだ。安佐南区の主婦入野芳子さん(61)は「多彩な才能が集まりすばらしい。列車という環境や聴衆の反応など含め楽しめた」と言う。 コンサートを企画した若尾久美さん=西区=は「少し混とんとし、もう少し分かりやすいプログラムにすればよかった。じっくり振り返ってみたい」と話していた。 (2001.12.24)
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