最も多かった意見は、小泉政権やその政策に対する期待と支持。 「今の内閣を信用してみようと思う。政治に対して期待を持ったの
は初めて」(広島市佐伯区 会社員男性38歳)、「痛みを伴おう が、徹底的に改革断行を」(山口県本郷村 主婦57歳)。閉そく感
打破への期待がにじむ。
一方で、過剰人気を危ぐする声も。「テレビを視聴するだけで、 政治に参加しているつもりでいる。政治家はそれに乗じて、政治を 動かしている」(山口県 女子学生20歳)、「国民が一気に一方向 へ向かうことが怖い」(南区 会社員男性40歳)。
小泉人気はあっても、自民党に対する見方は相変わらず冷やや か。「小泉さんがよくみえるのは、他がひどいから」(会社員25
歳)、「小泉総理を支持しますが、自民党を支持しないので、選挙 の時は困ります」(中区 女子学生21歳)。小泉人気は、政治不信
の裏返しとも言えそうだ。
一方、構造改革に伴う「痛み」について、具体性がないとの指摘 が、中高年を中心に寄せられた。「この改革でどれだけ痛みを受け
るのか。分かりやすく説明してほしい」(広島県大柿町 無職男性 63歳)、「今のままでは良くないから小泉人気となっているが、
(支持者の中には)改革で自分は害をこうむりたくないという思い もある」(松山市 会社員男性43歳)。
改革の内容では、公共事業や税金の使い道の見直しを求める声が 相次いだ。「公共事業や補助金、産業育成などに力を注ぐよりも、 規制緩和、撤廃に傾注してほしい」(東京都杉並区 会社役員男性 38歳)、「無駄な公共事業投資や政財界の失敗のつけを、税金アッ プなどで国民に押し付けるのは止めて」(南区 自営業男性31歳 )。
今回の選挙で採用される非拘束名簿式。各政党の名簿に並ぶ、タ レントやスポーツ選手名に対する批判も寄せられた。「立候補して
いるタレントたちは、具体的な政策案があるのでしょうか」(西区 会社員男性32歳)、「人気があって当選できても、そんな政治家で
いいのか」(安佐北区 男性38歳)。
では、どんな政治、政治家を望んでいるのか。「これまでの利益 誘導型ではなく、国家国民のため明確に政策を打ち出せる政治家」 (西区 会社役員男性45歳)、「官僚制度を根本からたたきなお す」(安佐南区 会社員男性52歳)。ネットを通じても、転換を求 める声は熱い。 |
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| 広島大法学部川崎信文教授 |
●無党派の流れ
地方にも波及
若い世代を中心に普及しているインターネットでの意見であり、 参加者は無党派層中心とみることが前提。「小泉内閣やその政策を
支持する」意見が多いのは、無党派層が自民党候補に票を投じた都 議選の流れが、地方にも波及しているとみることができる。
半面、中高年の参加者から「改革や痛みの具体的説明がない」と の注文も多い。すぐにやり直しができない世代にとって、改革によ
る失業は避けたいところ。痛みの不透明感に不安や疑問を抱くのも 当然である。
税制改革は、今回の選挙の争点の一つ。「公共事業の見直し」 「公費節減」などの意見は、長野県知事のダム政策や中海干拓事業
などで、国民が税金の使い道に関心を示すようになったことの表 れ。不況が続く中、民間企業での経費節減の努力をお役所でも、と
いうわけである。 |