中国新聞社
第 1 部 「 マ イ ラ イ フ 」 を 終 え て
2002.1.23
 農村生活に新たな価値を求める人々のさまざまな「マイライフ」。高齢化・少子化が進む自治体では、その一人ひとりに地域の明日を担う住民としての期待もかかる。そこで掲げるのが「定住・交流」施策の拡充。二〇〇〇年四月に施行された四度目の過疎法の狙いでもある。あなたの「マイライフ」応援します。もっと田舎に目を向けて―とばかり、多様な施策が登場している。(中国山地取材班)

相次ぐ大型化 競走も厳しく

 定住が無理なら交流人口を増やそうと、中国山地の自治体はさまざまな集客施設の開設を競っている。一町村に二カ所、三カ所という例も珍しくない。そのなかで目立つのが公共温泉。日本人の温泉好きを狙って、ちょっとしたブームである。

 中国山地の自治体が一九九〇年以降、第三セクターや公設民営方式などで開設し、営業している温泉は五県で五十九施設に上る。県別では広島十四、山口五、岡山十八、島根十七、鳥取五。計画・構想中のものもある。

 露天ぶろあり、水着で入るクアハウスあり。最近は、広域からの集客を見込み、施設の大型化と他にない特徴をアピールする傾向が強い。このため、新施設ができれば、既存の民営温泉も含めて周囲はじわりと影響を受ける。対抗してリニューアルするケースも増え、競争は厳しくなる一方だ。

 中国地方の温泉の経営診断をしているO・D・コンサルタンツ機構(広島市中区)の石井常男代表取締役は「そう遠くない時期に淘汰(とうた)の時代に入る」と指摘する。

 このため、温泉の効能を売る「健康」、周囲の環境とセットでアピールする「グリーンツーリズム」、昔型の「湯治場」など「客のライフスタイルに合わせて温泉の特徴、らしさをいかに表現できるかが生き残るカギになる」と強調する。

交流 温泉を主役に 定住 知恵絞る自然体



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