中国山地 第6部 「老いをゆたかに」を終えて
明日へのシナリオ

2002.9.10

 第6部では、お年寄りが豊かに生きるためのさまざまな環境づくりを見てきた。共通するのは「顔の見える福祉」である。小さな自治体、あるいは小さな地域だからこそのよさともいえる。高齢化社会で先行する中国山地のこうした試みを一つ一つ増やし、より確かなものにすることこそ、日本の高齢者福祉のすそ野を広げることにつながるのではないか。
(中国山地取材班)

 広島県西城町の取り組み 地域包括ケア 歩み着々

 農山村に高齢者対策の原点 顔の見える福祉広がれ

 首長一言 広島県豊平町長 前田達郎氏

ゲートボール 農山村のお年寄りを遊びに目覚めさせた功労者ともいえる存在。グラウンドゴルフに人気を奪われつつあるが…(広島県芸北町)
カローリング 氷上スポーツ・カーリングの屋内版。10メートル先の円の中心にいかに近づけるかを競う(広島県豊平町)
スポーツで生きがい見つけた

 自治体や社会福祉協議会などが進めている、お年寄りの生きがい対策は高齢者学級や趣味のサークル、レクリエーションなど幅広い。なかでも人気はスポーツだ。

 ほぼ二十年前から広がってきたゲートボールはいまだに健在である。しかし技能の優劣が出やすいうえ、チームプレーによる人間関係を嫌う人もいて一時の勢いはない。

 代わって個人のプレーで完結するグラウンドゴルフが人気上昇中だ。氷上のカーリングを屋内の床に置き換えたカローリング、外来のペタンクなど競技種目も多彩になってきた。

 スポーツは体を動かし、おしゃべりを楽しむ格好の機会。遊ぶことが後ろめたかった時代からは、随分と様変わりした。

 「昔だったらなんか風が悪いというか、『あんなあ、草なと刈りゃあええのに』と陰口たたかれたもんですて」。これがお年寄りの実感である。
グラウンドゴルフ 世代間交流スポーツ大会で小学生とお年寄りが和気あいあいでプレー。人気上昇中だ(広島県豊平町)



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