| ■自民圧勝 |
◆「王国」組織が築く/小泉人気便乗に矛盾 |
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A 自民の圧勝だった。やはり「小泉効果」が一番の要因だろうか。
B そう。五選挙区の前職全員が、小泉首相の人気をフルに活用し、追い風にした。
C 首相が吹かす「純風」に加え、選挙区ごとの個別事情もある。広島の前職は六年前に比べ、約十万票上積んだ。知名度が高い無所属新人の参入への危機感から、党組織が従来以上に動いた。
D 首相の広島入りこそ実現しなかったが、終盤に山崎拓幹事長、麻生太郎政調会長、堀内光雄総務会長の党三役が立て続けに入った。こんなことはあまり例がない。
E 岡山は定数減で、自民と民主の前職のどちらかが落選する戦いだった。野中広務元幹事長ら橋本派の幹部が相次いで岡山入りするなど、「橋本王国」のメンツをかけて組織力をフル稼働させたが、総務相という立場も大きく作用した。
F 「小泉内閣の一員」を強調していたし。それと、総務相は地方交付税や起債など県や市町村行財政の権限を握っている。党の支持基盤に加え、首長を味方に引き込んだ。
G 山口は、県連が三年前の教訓を生かした。前回は公認をめぐって半年間も騒動し、敗れた。今回は、昨年八月に公認を決め態勢を整えてきた。公示前後は、石原伸晃行革担当相らを招き、「若手改革派」のアピールも忘れなかった。
A 島根、鳥取は当初から「前職優位」と見られていた。島根では投票率が下がった中で、前職が自民公認候補としては過去三番目の票を得た。
F 背景には、公共事業抑制や地方交付税見直しなど、根強い小泉改革への不安がある。前職は「地方切り捨てはさせない」と繰り返していた。業界団体が支援する比例代表候補の動きも活発で、相乗効果が出たのではないか。
B 選挙区候補を擁立しなかった公明が、与党の枠組みの中にいることも見落とせないのでは。
C 山口の前職を除き、四人が公明の推薦を受けた。六年前、公明は新進党勢力として自民と敵対関係。それが今回は、支援を受けたのだから。
A どうして山口の前職は推薦を受けなかったのだろう。
D 山口県議会では、民主、公明、連合の会が統一会派を組む「非自民」の枠組みが残り、中央政界とはまだ、ねじれがある。それに前職も推薦要請の思いを抱いていなかった。
A 自民は圧勝したが、党総裁選で広島県連は亀井静香前政調会長、岡山、島根、鳥取県連は橋本龍太郎元首相を支持した。なのに「小泉旋風」を活用したことに、矛盾も感じる。
B 選挙戦で小泉首相は中国地方入りしなかった。公示前、青木幹雄参院幹事長が「中国地方に首相の応援は不要」と発言した影響もあるが、「首相サイドに、全国と違う結果が出た総裁選のしこりがあったのでは」との見方もある。
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