民主敗退 ◆労組頼り無党派逃す/首相批判避け かすんだ主張

 A 民主は改選前の二議席を失い、参院勢力は四から二に半減した。

 C 広島では、元テレビキャスターの無所属新人が参入し、はじき飛ばされた格好になった。民主支持層だけでなく、民主に近い無党派層の多くもこの新人に流れ、独自候補を立てなかった社民支持層も束ね切れなかった。労働組合に多くを頼る今の選挙運動が、限界にきているのでは。

 B 敗戦が決まった席に、選対幹部でもある連合広島の首脳が姿を見せなかった。こういうことでは、ますます求心力を失うのではないか。

 E 岡山の民主前職は一貫して小泉首相批判を避け、「中国地方で唯一の女性前職」を強調。女性票の取り込みに主眼を置いた。しかし首相批判を避けたことで、「対立軸がかすんだ」との指摘もある。

 D 山口の新人は、社民と自由の推薦を得た。県内の国政選挙で、社民が他党候補を推薦するのは初めて。一方で、「非自民」の枠組みは残るが、公明は自主投票を決めた。この枠組みは、今回の参院選を機に変質したとも言える。

 F 島根の民主は、大学教授や弁護士ら党外からの候補者選定が不調に終わり、「不戦敗」を決め込んでいた。それが公示直前になって、党本部から候補擁立が決まった。昨年の衆院選敗北を引きずり、急ごしらえの候補をかつぐ姿には、野党第一党の自覚が感じられない。

 B 民主は次期衆院選、さらには三年後の参院選に向け、中国五県で態勢建て直しと、労働界以外への支持基盤の拡大が急務の課題となる。

 A 共産や自由連合、社民、新社会など他の野党も伸び悩んだ。

 G 「現実路線」に転換した共産は、消費税減税を政策の柱に据えたが、浸透しなかった。社民は鳥取で唯一、候補を立てたが、三年前と比べると得票数は半分以下となった。退潮傾向に歯止めがかかっていない。



2001/7/31