A 選挙結果をみれば、有権者は「小泉改革」にゴーサインを出したことになる。
G 自民党総裁選で噴き出した国民的な「小泉人気」は、森喜朗前首相の「不人気」が逆バネに作用した。政治を覆う閉そく感打破への期待を小泉首相に委ね、それが選挙結果にもつながった。ただ、有権者が改革の中身を分かったうえで支持したかどうかは、疑問が残る。
C しかし、参院選前の中国新聞社の意識調査でも、公共事業より財政再建を優先させる有権者は増えている。「多少の痛みは受けても、改革を先送りしたら大変なことになる」という意識は、広がっていると思う。
F 有権者の一部が「小泉ブーム」に流されたという面もある。選挙期間中、自民党広島県連などには「あの比例候補は『抵抗勢力』か」と尋ねる電話が相次いだ。
B 国会質問で民主党議員が首相を批判したら、民主の広島県連に市民から抗議の電話があった、と聞く。これには危うさを感じる。
E 首相や中国五県の自民前職らは、その具体的な中身と道筋を示さなかった。有権者に「改革の中身を見極めた上での選択だったのか」と問うのは無理があるのではないか。
D だが、自らの行動に責任を持つのは、政治家も有権者も同じ。今回の選挙結果が、どういう改革をもたらすのか、有権者は首相人気に関係なく冷静に見ていく必要がある。
A 今後、「聖域なき構造改革」の実像が次第に鮮明になる。自らが託した一票は、どういう改革へと行き着くのか。「改革争鳴」選挙は、有権者に重い責任を背負わせたとも言える。
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