| ■国政、直接かかわりたい |
首相公選制
中国地方で有権者勉強会 |
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●利点や実現方法 論議
党員による予備選を経て自民党総裁になった小泉純一郎首相の登
場をきっかけに、首相公選制をめぐる論議が熱を帯びている。参院
選さなかの中国地方でも、有権者グループの勉強会が相次ぐ。「直
接、国の政治にかかわりたい」。参加者の思いには、現在の政治シ
ステムへの閉塞(へいそく)感がのぞく。
「今は国会議員に首相を選ぶ白紙委任状を渡しているも同然。で
も高度成長期と違い、だれがなっても一緒の時代じゃない!」。参
院選中盤の十九日夜、広島市中区の広島県情報プラザの一室に威勢
のいい声が響いた。
全国で運動を展開する「首相公選」の会(小田全宏代表)の副代
表、坂東弘康さん(42)が、大胆な改革が可能になるといった制度の
利点や、実現へ向けた具体的な手法などを説明する。
勉強会を開いたのは、小田代表と親交のある若手経営者たち。
「自分の会社の社長がころころ変わり、自動的に金を吸い上げて、
いいかげんに使う。黙って見ているのはおかしい」。IT(情報技
術)関連会社社長、岡川紘士さん(32)=広島市中区=が動機を語
る。口コミで集まった約五十人はメモをとったり、熱心に質問した
りしていた。
「首相公選」の会は、立候補者の公開討論会を全国に普及させた
小田代表らが昨年末に結成。三月に東京都内であった千人規模の決
起大会には、自民党総裁候補だった小泉首相も出席し、「公選制は
政治の規制緩和だ」とぶちあげた。
これまでに三日の岡山市など、二十三都道府県で会を開催。十二
日には松江市で山陰大会があった。実行委員で広告会社を営む岩崎
光春さん(48)=米子市=は「生活レベルから国政を見直そうという
熱気を感じた」と手ごたえを語る。
首相公選制を憲法改正論議と結びつける論調もある。しかし、坂
東さんは「派閥や支持母体の意向で動く国会議員への不信感が根強
い。自分でリーダーを選んで、自分で責任を持ちたいという有権者
の純粋な思いが広がっている」とみる。
岡川さんはこれまで、選挙に関心がなかった。政治に目覚めたき
っかけは、森喜朗前首相の数々の失言。「百パーセント共感する候
補者はいないけど、僕らの感覚に近い人を選ぶつもり」と、二十九
日の投票を楽しみにしている。
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