中国新聞LEADERS倶楽部
2017年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

自動車部品 新技法で高強度に

photo
代表取締役社長 浦上 彰 (うらかみ あきら)

―パワーツール事業を京セラへ事業譲渡します。

当社のパワーツールは、半世紀にわたり、特長のある商品でお客さまの支持をいただき、国内市場で一定のシェアを維持してきました。しかし、海外市場では限定的な展開を余儀なくされており、当社単独での事業の成長は難しいと判断。他社との提携や事業譲渡を検討した結果、グローバルに事業拡大を図っている京セラと合意に至りました。京セラの機械工具事業との相乗効果で大きく発展すると確信しています。

―ダイカスト製品の動向は。

自動車に使われるトランスミッションのケース部分やシリンダーブロックが主力です。2015年に実用化した新たなダイカスト技法「GDスクイズ」が評価され、複数の賞をいただきました。傾斜金型鋳造に加圧を組み合わせることで、従来の鋳造法に比べて高品質かつ低コストを可能にしました。新工法も材料も含め自動車メーカーと新車の開発段階から協力し、部品の共同開発にも努めています。電気自動車(EV)やハイブリッド車向け部品の納入も始まっています。今後も軽量化や量産への適性など、ダイカストの利点をアピールし、EV部品も含めた採用拡大を図ります。

―建築用品はドアクローザが高く評価されています。

住宅着工戸数は減少傾向ですが、リフォームやビルの建て替えでドアクローザの販売は順調です。昨年発売した取替用ドアクローザは、ドアに新たなネジ穴を開けずに取り替えられるので好評です。耐久性に優れ、静かに閉める「引戸クローザ」も好評をいただいています。高級志向の「ジオプロ」シリーズも含め幅広い商品をご提供していきます。

―印刷機械事業の動向は。

印刷機械事業は、リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)が設立から4年経ちました。リョービと三菱重工印刷紙工機械(現三菱重工機械システム)のオフセット枚葉印刷機事業が統合した会社です。設立後、旧リョービ、旧三菱の印刷機モデルを順次マイナーチェンジしており、操作の簡素化など、ユーザーの求める機能やサービスの付加を進めています。今年は中長期的な躍進へと一歩を踏み出す一年にしたいと考えています。

photo
自動車用サブフレーム
概要
社名リョービ株式会社
本社所在地〒726-8628
府中市目崎町762
Tel 0847(41)1111
設立1943年12月
事業内容ダイカスト製品、建築用品(ドアクローザ、ヒンジ、建築金物等)、印刷機器(オフセット印刷機、印刷周辺機器等)
資本金184億7200万円
売上高(連結)2405億200万円(2017年3月期)
従業員数(連結)8917人(単体)1766人
(2017年6月現在)
営業拠点東京、大阪、札幌、仙台、富山
浜松、名古屋、広島、福岡
生産拠点国内/広島県(5拠点)、静岡県、埼玉県
海外/アメリカ、メキシコ、イギリス、中国(2拠点)、タイ
ホームページhttp://www.ryobi-group.co.jp/